プロローグ
コメディ好きです。
基本的に飽きっぽいかも・・・。^^;
温かい目で見守っていただければ嬉しいです。
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プロローグ
ある時、ある場所にて・・・
「隆、私達は他とは違う・・・。
この能力は決して認められることはないわ・・・。
それでも・・・、それでもあなたはここを出ると言うの・・・?」
そこには2人の男女が存在した。
1人は執事服のような物を着た20歳前後の男、もう一人はどこかの高校の制服を着た少女。
「俺たちは常に共に過ごしてきた・・・。
ソレが我らの能力が引き合っていた為なのか、我らの意思だったのかはわからない。
だがこの能力が他と一線を欠く事だけは理解している。」
男は言った。
それは自身の存在を悲観したような、哀しげな声だった。
「なら!
私とこれからもこの世界で行きましょうよ!
そうすれば少なくとも私はあなたと同じ。
私たちが共に在った理由なんてどうでもいいじゃない、私はあなたと共に生きたい。
それだけは確固とした私の意志よ!」
少女は声を荒げて言った。
少女の眼には涙が浮かび、今にも男に飛び掛っていきそうな、そんな切羽詰った反応を見せる。
「だがそれでも俺は、その世界で生きてみたい。
お前ならこの世界を任せても大丈夫だろう・・・。
俺は『地球』と呼ばれる世界へ行こうと思う、能力が開花して日の浅い世界へ・・・。
自分を能力者としてではなく、一個の個人としてみてくれるであろう世界へ。」
男はそんな少女を温かな眼で見つめながら、しかし口からは否定の声を上げる。
「一つ、頼みがある。」
男は言った。
「この世界を頼む、というつもりは無い。
だがこの、この指輪だけは常に持っていてほしい。
いつか必ず助けになるときがくるだろう。」
男はそういって、自らの指につけていた指輪を一つ、少女の細い指に指輪をつけた。
「・・・こ、これは?」
少女はかすれ声でそう言った。
「時がくれば、わかるだろう・・・。」
「俺がいない間のこの世界だが、別にお前が治めなくてもいい。
さっきはああ言ったが、お前を束縛するつもりはない。
お前ならこの世界を治めることは容易いだろう、だが俺はソレを勧めるつもりはないし、出来ることなら自らの意思で自らの道をいってほしい。」
男はそう言って、闇の中へと消えていった・・・。
そして少女は・・・。
「なら、なら何をしてもいい、ということよね・・・?
私があなたと共に在った理由は何も能力が似ているからだけではないってことを教えてあげる・・・。」
そういいながら、少女もまた、闇の中へと消えていった・・・。
――――――なんかとても重い印象を受けちゃいました?^^;
でも1話からはコメディ、になると本人は考えているので、できれば楽しみにしていてください。
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