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孤独の漢  作者: 中仙堂
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地方官時代

その頃日本では八代将軍吉宗の頃、1716年吉宗が将軍になり

享保の改革が行われました。

長期の政権が行われると、次第に紀綱に対する考え方が甘く成るのは洋の東西に関わらない

様に見受けられます。


北京の翰林院(かんりんいん:役所の事を云う)に勤めることになった。

「徐、例の案件に必要な書類を書庫から引き出してくれ。」

「承知いたしました。」

いそいそと、書庫に向う徐であった。

翰林院の書庫と云えば片田舎の役所とは訳が違った。

その膨大な書類の整理に徐は奮闘していた。

彼方此方の地方官を勤め、田舎の農業の促進に勤めたのであった。

荒れ果てた田畑も今では実りの多い郷に成ったと云うので、土地の人々の徐に対する人望も篤かった。

治水事業に力を入れたのは大きかったと言えよう。

そして最も彼が力を注いだのは、悪徳官吏の処分であった。

が、しかしその性格が、後に彼の人生に大きく影を落としたのは云うまでもなかった。

街には高札が立てられ、役所には賄賂等の汚職に手を染めた者達が集められ、拘束されて行った。

人望は上がるが半面、彼に敵対する人間も増えて行った。

此の様な時代に規律を重んじる役人が、名地方官として大成するか、失敗して憂目を観るかは、本人の

人間性も有るが、国民の価値観、不偏な道義心の有る無しによるので、人物としては不幸な時代、環境に

甘んじざる負えなかったのであったろう。

確かに地方官としての名声は高くなって来たようだった。


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