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★消えて始まる?(プロローグ)★
★数ヶ月前★
龍輝「とうとう俺も行けるんだ!第二世界へ!」
路上で1人、喜びを大声で口にする青年を、通行人が横目で見ていく。いわゆるチラ見という行動だ。彼の目の前には公衆電話BOXのような物がある。その形は長方形ではなく、楕円形で卵のような形だ。だがそれは、珍しい物じゃない。世界中のあちらこちらに存在する。まさにコンビニと同じように存在する。
彼はその中に入ると、中にあるタッチパネルを操作する。すると、入り口が閉まり、光が彼を包んでいく。徐々に濃く強くなり、温もりさえ感じる程の光だ。もはや眩し過ぎて目も開けていられないその光の中で、彼は光に押し潰されそうな感覚になった。
その瞬間・・・・・・消えた。
彼の姿はなくなり、再び入り口が開いたのだ。