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似非ボッチの私が逆ハー女の親友になってた  作者: 黛 カンナ
愛憎うずまく波乱のセレ祭 準備編
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第38話 泊まり決定

「俺様のとこに泊まらないか」


私は目の前の男が何を言っているかが分からなかった。いや、本気でこの男は何を言ってるのだろう?

私が泊まる場所がないと言ったのは実家であり、泊まる所事態はちゃんとある。


違う、問題はそこじゃない。何故先輩はそんな事を言ったのだらうか?


『大丈夫です。泊まる所事態はちゃんとあります』


「いいから来い」


この男は日本語すら上手く使えなくなってきてるのだろうか?

私が大丈夫だといってるのだから大丈夫なんだ。と言うかそもそも何でこの男はこんな事を言い出したのだろう?

取り合えず、私は諭すように言った。


『あのね、私達は未成年です。年頃の男と女が1つ屋根のしたと言うのは倫理的にダメな事で...』


「年上の彼氏を大量に作ってるお前に倫理観を問われたくはねーな」


『一体どこがダメなんですか?』


まったくもって分からない。一体何故ダメだと言うのだろうか?相手も私もちゃんと合意だから良いだろう。

付き合ってない男女が1つ屋根の下にいるという事の方がダメだろ。

それを先輩に伝えると苦い顔をされた。なんでや?


『とにかく、明確な理由もないのに泊まるとかはダメです。』


「はなしてー事があんだよ、さっさとイエスかはいで決めろ」


『先輩、基本的人権の尊重って言葉わかります?あ、もしかして頭がついにイカれました?』


蹴ってきた先輩の足を私の足でガードする。

痛い.....


しかし、私が軽口を叩けるのは先輩がこう言う人だからだろう。いい先輩か悪い先輩かで言えば、私にとって悪い先輩だと思う。


「はぁ...んなにビビんなくても、俺様は胡桃が絡んでねーなら危害を加えたりしねーよ」


先輩は呆れながらに言う。

呆れたいのは私の方だ。


『さっきの蹴りはなんなんですか?』


「アレはコミュニケーションだろ」


どこの野蛮族のコミュニケーションだ。一体どこの国にそんなコミュニケーションがあるんだ、バカか


「お前だって俺様に暴言吐いてただろ」


『アレはコミュニケーションですよ』


「どこの野蛮族のコミュニケーションだ」


時々思うのだが、もしこの男が胡桃を愛して無かったら、そうでなくても女の私に嫉妬する程アレじゃ無かったとしたら

天王寺 正宗と言う男とは結論分かりあえてたんじゃ無いかと思う。


「この間お前の家に行ってやっただろ?じゃぁおあいこじゃねーか」


うぐっ!

そこを突かれるととても困る。

この間、私は自分の実家に帰るのがアレで先輩を一緒に連れてきた事がある。

まぁ単に私の誉められはしない家庭環境を見せたのと、パーティーの時にハイになった反動でネガティブになった私の恥を見せただけなんだが。


「いいから来いよ」


『あーもー!!分かりましたよ、いきますよ!!泊まりますよ!』


半ばやけくそ気味に言った。こうなったら何処へでも行きますよ王様。

何で会長はこの人を従えさせれてるんだろ?


「取り合えずのれ」


黒い車もといリムジンの中に押し込む形で私を入れる。もっと優しく出来ないのだろうか?


入って見ると、やはり豪華な作りになっている。何で金持ちは皆派手なのが大好きなのだろうか?

何故車の中に液晶テレビがあるんだ。

何故車の中に冷蔵庫があるんだ。

何故車の中にシャンデリアがあるんだ。

何故.....


「なに呆けてるんだ?」


覗きこむように私の顔をみる。ナチャラルにイケメンの行動だ、惚れて告白してフラれるレベル。

フラれるのかよ


『未知の生態について考えてた』


「何言ってんだ」


お前の事だよ、胡桃中毒者。

先輩のせいで私は何度か頭の痛い思いをしている。


昔、私が賭けの元締めして荒儲けしてた時代に私がピンハネしてるとかの情報を流されたせいで一人の生徒に刺されそうになったのは、今になっては軽くトラウマだ。

自業自得?ちゃんと合法だボケ。


いかん、変な記憶が出てきてた。


「ホテルとマンションと一軒家と実家とどれがいいんだ?」


『なんですかそれ』


「俺様が所有してる物だ」


指折りに言い出したホテルの名前は聞いたことのある5つ星だし、マンションの名前は高級で聞いたことないし、実家って....何でサウジアラビアが出て来たのだろうか?

この人は地理まで可笑しくなって来たのだろうか?石油でも掘るのか?今から。

いや、ロシアとかもやだしフランスとかバカか。


『なんでもいい』


私は適当に返事をした。


主人公と天王寺はもし違った出会いをしていたら仲のいい友人や親友になってました。


まぁそれが無理だったから今の関係になり、胡桃がいなかったらお互いに話しかけないタイプだったでしょう。

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