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似非ボッチの私が逆ハー女の親友になってた  作者: 黛 カンナ
愛憎うずまく波乱のセレ祭 準備編
39/120

安藤リカの話

母親の名前が判明します。

とある少女に、新しい母親が出来たその女性は綺麗で美しく、聡明で理想の女性であった。彼女は思った、


「なんて美しく綺麗な人だろう」と


前の母は物心つくまえから死んでいた。そしてある程度育っていた彼女は何の疑問も持たず純粋に思った。


その女性に彼女は心酔していった。少女は女性を母親として見ていなかった、自分の神様であるように思い、信仰の対象として見ていた。


その女性、安藤 薫子(かおるこ)は母親として最低であり失格ではあったが人しては最高のであり、支配者としてならば素晴らしい部類の人間であった。


「お母様はなんて素晴らしいのだろう」


彼女は妄信的にそう思った。リカは母親として見ていなかったが・・否、母親として見ていなかったが故に薫子と上手く行ってるいたのだろう。


しかし、彼女は知ってしまった。薫子にも失敗があるのだと、彼女は離婚歴があるのだと。何故離婚したのかが分からない。こんなにも素晴らしい人なのに・・・


彼女は普段の冷徹さを忘れているかのような表情で言った。


「私はね、あの子を愛してるわ・・でもね、どうにもならない事もあるの」


こんなにも愛情があるのに、私には渡してくれない愛情をあの女は何故拒絶するのだろう?何故何故何故?

そんなもの彼女に分かる筈が無い。


彼女は知らない、完璧と歌われる薫子も人だと言う事を

彼女は知らない、愛情だけで家族は成立しない事を

彼女は知らない、ちあきは自分の名前が分からない程に育児放棄をされていた事を


だからリカは千秋を憎んだ。自分の尊敬する人の血を引き継ぎながらも、薫子を拒絶する彼女を母親を悲しいませる彼女を嫌った。


確かに薫子は千秋に対して愛情はあった。しかし、勉強ばかりして、典型的な仕事人間だった薫子は示しかたを分からなかった。

その結果、千秋は一見まともに見えながらも、所々何かが抜け落ちたまま成長した。


時々薫子は養育費と言う名目で千秋と会っている。何故か彼女は受け取ろうとしないが、一言二言会話をするようだ。

リカはその時、こっそりと薫子を尾行し、その娘を見た。


第一印象は高身長な根倉そうな女。


蛆虫が沸きそうな腐った目、まるで寝ると言う概念が無いかの様な酷い隈、青白く死体の様に不健康な色素。

しかし釣っている目やちゃんと見れば整っている顔、紫混じりの髪は母親の血を引き継いでいる事を物語っていた。


その日の彼女は嘲笑った。何だ、自分の方が上じゃないかと。


リカは努力をする真面目な女の子である。少し気が強いが普通にいい子であり、秀才で努力を怠らない少女であった。


だから努力もせず、飄々と生き、才能と少しの努力でヘラヘラ笑っている様に見える彼女が大嫌いだ。


ある意味嫉妬心も含まれていたのだと思う。自分は名門校へ努力して勉強して入学したのに、次の年、彼女は更に上の名門校へ無試験合格した事や

実は憧れで初恋の教師は彼女の彼氏だった事

勿論千秋はそんなのは知らないのだが、最初に嘲笑った筈の年下の少女が自分より上を行ってる事が腹立しく


確実にリカは負の感情を蓄えていた。


そして彼女の態度にも苛立った。ヘラヘラと笑い、人の顔色を伺い、自分を卑下する態度が嫌いだった。


やはりこれならば、自分の方が優秀で格は上である。レプラを引き受けたのはそれを証明するためだ。自分の壊されたプライドを守る為に、母親の娘は私なんだと証明する為に。


主人公って常識人に見えて案外可笑しい部分あるんです


「複数の男と付き合ってはダメ」を知らなかったりとか


便宜上、「千秋」ですけど実は「ちあき」がどの漢字なのか知らなかったり・・・その他にもありますね


愛情があっても育児放棄されて放ったらかしにされてまともな教育を受けて無かったんですから仕方ないと言えば仕方ないかも。


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