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似非ボッチの私が逆ハー女の親友になってた  作者: 黛 カンナ
愛憎うずまく波乱のセレ祭 準備編
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第32話 拉致られる

とあるレストラン


『夕暮さん・・貴方は本当に綺麗です』


千秋は夕暮の手を握って、目を見つめた。夕暮大病院の時期会長であり現在20後半の男、舐められない様にと髪をオールバックにし、まだ年若いが場を踏んでいる男で、学園パーティーの時に千秋がナンパした人だ


「そうか?男に綺麗と言うのはどうだろうか」

少々苦笑いを浮かべる夕暮


『爪が・・綺麗なんです』


「爪?」


『はい、良く手入れをしているんですね。削ってそろえて、消毒し清潔に保っている・・まさに理想の医者です』


指を撫で、うっとりとした目をしながらそう言った。確かに夕暮は医者であるが故に清潔を保っているがその中でも爪は密かに自慢する程綺麗にしており、それをダイレクトに褒められた夕暮は微笑みながら


「よく見ているな・・・今夜、開いているか?」


『勿「はーいストップやでー」・・は?』


行き成り聞こえた関西弁に対して苛立つ


「やっぱりここにおったんかー」


やれやれのポーズをする和人


「・・・もう一人の彼氏か?」


『違います!こんな奴は単なる同じ学校の先輩なだけです』


「大丈夫だ、安心しろ。お前がそういう女だって言うのはちゃんと分かって付き合っているから、それ自体はいい・・・しかし流石に人とのデートの時に連れてくるのは、マナー違反じゃないか?」


『本当に違うんですってば!愛してるのは夕暮さ・・』


「すまんなこの子ちょっと借りるわ。頼むで皆」


「「「はい」」」


制服姿の関西弁男は黒服男達にそう言って千秋を担ぎあげて貰った。当然千秋も暴れるが黒服男達と和人はそんなのを聞くそぶりも見せずにレストランを出たのを見た後和人は振り返り


「少しの間、あの子の予定は空けへんからな」


取り残された夕暮にそう言って、和人もレストランを後にした







とあるカフェ


『一体何なんですか!?と言うか学校どうしたんですか会長』


「そのセリフそのまま返したるわ。学校サボって何しとるねん」


『男とデートにきまってんじゃん、今日は休みになったってメールが着たから』


「ええ加減にせな体壊れるで」


行き成り少しオシャレなカフェに連れて行かれた、千秋は苛立ち気にココアの中に大量の蜂蜜とチョコシロップとついでに砂糖を入れまくって飲んでいる。糖尿病になりそうな液体だ。


「前から思ってたんやけど・・入れすぎやろ」


『コレ位が丁度いいんです』


千秋は甘党と言うよりかは、甘味依存症に若干なっており、よく甘いものを口にする。千秋曰く、糖分は集中力で消耗するからこれは本能的欲求だ。なのらしい。


『一体何の用があって私のデートを台無しにしたんですか?ったく』


なでやかな白く長い足を組み、艶やかでピンクの唇で白いカップを飲む姿は普段の印象をガラリと変え、時折バラの香りが出ていており、胸さえあれば大多数の女性の理想とも言えるだろう。


「その前に一旦メイク落としてシャワー浴びて服着替えてくれへん?めっっっっちゃケバイで今の千秋」


ただし、和人の好みには合わなかった


『夕暮さんは真面目に見えて、メイクが濃くて足の露出が多くて香水の匂いがする女が好きなんですよ』


「うわー・・知りたくなかった」


『ちょっと待ってて下さいね』


千秋は席を少し離れた。このまま逃げられる可能性もあるかもしれないが、店の出口には黒服を雇っており、トイレの窓は小さ過ぎて無理だ。非常口にも黒服を潜ませている。ここまで警備をしていて千秋が逃げることはほぼ不可能だ。


『戻りました』


「今度はファ○リーズの匂いやな」


戻ってきた千秋はメイクを落としており、鞄の中にある制服を着ている。普段のドロりとした目に酷過ぎる隈、顔は死体のように血の気のない普段道理の不健康そうな千秋になっている。

ファ○リーズの匂いがするのは香水の匂いを取るために消臭剤をかけまくったせいだ。


『で、こんどこそ本題ですなんの用ですか?』


「レプラになって欲しい」


『却下』

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