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似非ボッチの私が逆ハー女の親友になってた  作者: 黛 カンナ
そうだ!遊園地に行こう!
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第31話 帰りの車

遊園地編はこれにて終わりです。

帰る時になり、千明さんは私の車にのることになりました。本来は胡桃さんの車で帰る筈だったのですが・・・


「千明ちゃん!!帰ろう!」


『うん、ありがとう』


「お父さんもお母さんも喜ぶよ」


『え?なんで?』


「え?家に泊まるよね?」


『鳳くん、車にのせて』


こんな感じの会話があり、何故か私の車に無理矢理乗り込んできました。正直私としてはまだ感情整理が出来て無いのでいやだったのですが・・・


「どうして貴方はドアをこじ開けれるんですか?」


『元カレに鍵師の人がいたから』


車はロックしていたにも関わらず、髪を纏めていたピンを取りだして鍵穴に突っ込み、ドアをこじ開け、そのまま入ってきました。本当にこの人は何なんでしょう?


と言うか毎度毎度聞きたかったのですが、貴女の元カレは一体何人いるのか、と言うか元カレシリーズ長すぎません?


「大体、なんで胡桃さんの車だと嫌なんですか?」


『家に泊まらされるから』


「何が不満なんですか?」


『親だね』


そう言って、しかめっつらをした。一体この人は何が会ったんでしょうか?もしかして、イジメとか?しかし、両手一杯の菓子を渡された所をみると、結構可愛がられてる気がしますし・・・


『まぁ色々あったんだよ』


これで終わりとばかりに腕を組んでそのまま目を閉じられた。


「そう言えば、どこ行けばいいんですか?」


『ん?あー・・柚木マンション』


確か、最近出来たオシャレでデザイン性の高い、結構な

高級マンションでしたね。確か私もちょっと気に入ってそのマンションの一室を買ってた筈ですから、そこに住めば朝会えるかも・・・


『彼氏のマンションなんだよ、今日はそこで泊まる』


「・・・貴女、彼氏何人いるんですか?」


『えー・・と確か・・疲れたからもう寝るわ、お休み』


若干考え、指で数えていたが途中でやめ、眠りだした。疲れていると言うのは本音らしく、規則正しい寝息が聞こえてきた。車に揺られ、その衝撃で私の肩の方へ倒れてきた。その体温が伝わり


「暖か・・・冷た!!え!?冷たいです、なんでですか!?」


異常な程に冷たかった。本来人間は血液が通っている限りは暖かい筈なのに、まるで死体のように冷たくなっていた・・・って!この人生きてるんですか!?


「大丈夫ですか?生きてますか?」


『スー・・スー・・』


「あ、良かった生きてます」


ちゃんと生きてると言うことに安堵して、ホッとしたら私も眠くなり意識を飛ばしました。










「もしもし、叔父さん?すまんけんど千明は家に行けれーへんみたいやわ。


あー・・ちゃんと菓子は持って帰ってくれたで、安心して下さい。


・・・文化祭?そりゃ出るんちゃうんですか?まー・・千明の自由やし・・え?関係ない?

身勝手ですやん・・


ちょ!怒らんといて下さいよ・・・


まぁ文化祭は千明の土壇場になると思いますよ。ちゃんと引き込みは一応しますから・・・・でも叔父さん


少しは千明の心境も優先して・・・・あ、切れられた」


苛立ち気に関西弁の男は、携帯を閉じた。


「千明・・・ごめんな・・」


少年少女らはこれから起こる事をまだ何も知らない。

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