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似非ボッチの私が逆ハー女の親友になってた  作者: 黛 カンナ
そうだ!遊園地に行こう!
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第24話 遊園地の受付

「本当にごめんね~!嫌いにならないで!」


と、私の腰に引っ付きめっちゃ可愛い声で言う胡桃。

しかも、身長差の関係で上目使いになってウルウルの可愛く大きい目が私の心にhitしてgetされる。

ここまで可愛いを具体化させた存在を私は知らない。


『安心して、嫌いにならないよ』

これで嫌いになったらそいつは人間じゃない


そして主張のデカイ胸を私に押し付けてくる。何でこの子は可愛いのにそこは可愛くないんだよ、不公平だ。


「そろそろ行きませんか?」


Niceだ鳳くん。頼むからこの天使を何とかしてくれ、そして私を睨まないでくれ、めっちゃ恐い


『それもそうだね行こうか』


「お菓子どないするん?」


『ロッカーに入れとく』


取り合えずは、遊園地内にあるロッカーに入れて後で持って帰ろう。


そう決めて、私は引っ付く胡桃を剥がしてお菓子を入れた。

ロッカーの百円を入れ、何か大量にあるお菓子がバキバキ言ってるがどうでもいい。


「じゃあ行こっか!」


と、張り切りながら胡桃は私の手をとって遊園地に入って行った。


<黒龍園>遊園地っぽくない名前だが遊園地だ。

絶叫系が主にありまくり・・・と言うか絶叫系しか無かった遊園地だ。しかし最近では可愛いフワフワしたのも取り入れられ、その人気は高くなっている。


因みに25代目理事長の道楽で始まり、28代目で本格的な経済へと発展している。現在では経済を極めたい生徒の練習台として使われている。

勿論特別校舎の人間の為にある。


本当にこの学園はスケールがでかすぎだろ・・・


取り合えず、受付の所に行く。


「おや?千秋さんは払わないのですか?」


鳳くんは後ろの方にいる私に向かって言った。

会長は理解してるみたいなので今更言わない


「何言ってるの!千秋ちゃんに払わせないよ!」


答えたのは胡桃だ。そう、私はこう言う事で金を払った事がない。別に貧乏な訳でも金が無い訳でもないよ?一応高給な臨時バイトをチョコチョコしてるからそれなりにある方だし、家庭だってそこそこ裕福ではある方だ・・・ただし、家に帰る事が稀なので小遣いは貰ってないし、貰うつもりない。


単に胡桃が勝手に払っちゃうんだよ

まぁ別に金の出費が無くなるのは好いことだと思うし、そのお陰で私は母からの養育費を却下して返す事も出来ている。


「そんなので・・・いいんですか?」


「いいのいいの!!」


と可愛く笑って言った。

これは私の被害妄想だが、この子はお金を払うことによってある種の征服感を満たしてるのかもしれない。可哀想な子供に本当は食料が必要なのに服を与えて良い事をしたと勘違いしている様な大人の様に。

子供が更に小さい子供に対してお姉さんぶって楽しんでいるような・・


ここまで考えて辞めた。こんなのは結局私の被害妄想であり劣等感だ、言い訳を許してくれるならば自分の家庭環境を理由に押し付けたいが生憎それも私の自業自得なので無理だ。


つまり・・すべては仕方の無い事なんだ、甘んじるしかない。


『いつもありがとうね~胡桃ちゃん』


笑顔で私は胡桃に言う。・・・何故か胡桃のヒモになってるビジョンが頭に浮かんだ。本格的に駄目人間になってきてる気がする。


「どういたしまして!」


やはり可愛く返事する胡桃。ほらお姫様は満足そうに笑って可愛いじゃん・・・だからさ・・睨まないでよ鳳君・・




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