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第16話 パーティー5

私は、目の前の会長が嫌いでは無い。生徒としては寧ろ尊敬している方であり、私がなんとかこの学園にいる事が出来るのも、自分の立ち回り以上にこの会長のお陰だ


絶対君主である会長が、私を退学にするなと明言してるので、私は嫌がらせや嫌味や不躾な目線を貰いながらもそこそこ楽しい学園ライフをしている。


そして生徒会長として物凄い活躍をしており、あの俺様である天王寺先輩でさえ従わせている。いい加減っぽいところはあるが、ちゃんと仕事はしてるし胡桃同様、生徒に慕われている。


蔑ろにされる普通校舎もある程度気にかけているので、こっちでも慕う生徒は少なくない。


はい、ここまでは認めているし生徒としては感謝してます。・・・だからさ


「なあなあ、俺とダンスせえへん?面白くなりそうやで?やろうやダンス~」


人間としては嫌っていいよね?


『嫌です。もうヘトヘトです、踊りたく無いですさようなら』


と、逃げたいのに一向に逃がさせて貰う気配がない。こいつ嫌い、本当にヤダ


「何でなん?自分年上好きやろ?俺年上やで?けっこう、ええ体と顔してるやろ?」


『私の射程範囲は学生じゃない年上とか成人男性です。もしくは妻子持ちでも可、会長は子供、アウトオブガンチューですOK?』


「わぃは子供とちゃうで?なんやったら確かめて見るか?」


そう言いながら妖艶に微笑みだした、何なのだろ胡桃と言い、会長と言い伊集院家は人を惑わす魔力でもあるのだろうか?


と言うか、確かめるって何なのだろう?アレか?今からここでone night LOVEでもする気なのか?

・・・・・・何考え始めてるんだ私


『すみませんが、会長はとても美形ですが私は貴方と踊りたくありませんし、会長は・・・やはりガキです、騙されそうになりましたが、生憎ガキです』


やっぱ無理だ、確かに会長は美形で格好良いけど無理、本当に無理・・だってさ・・苦手なんだよ本当に、ガキだから無理と言うのはぶっちゃけ名目上であり、本当のところは、純粋に苦手なんだ。

昔、殴りあった事も理由の一つだけど直感で分かる。


この人とはどう足掻いても1回は全力で戦っていただろう。敵意を全部さらけだして、飄々と出来なくなって本気でぶつかりあっていただろう。


これが少年漫画だったなら素晴らしい友情が築きあげたかもしれないが、生憎それは純粋な少年たちによる幻想だ、ここは現実だし私は純粋じゃない。


「君も大概ガキやったやろ、ちょっとの悪口や嫌がらせで熱くなってたやん」


『会長も安い挑発に乗ってましたね』


私があそこまで熱く敵意を剥き出しにしたのは、同族嫌悪と、後は本当に下らない理由が原因だ。今思えば本当に下らな過ぎる、私の黒歴史。

そんな事を考えていたらちょっと懐かしくなってきた。


『会長・・』


私はポツリと呟いた


「なんや?」


小さい呟きであった筈なのに、ちゃんと聞こえたようだ会長はニコニコと笑っている。多分私もニヤリと笑っているだろう。


『踊ってもいいですけど、生憎私はヘトヘトなのでリードしてくれませんか?』


私は手を差し出した。

会長は私のてをとり、手の甲にキスをした。


「よろこんで」


私たちは会場内に入ってで踊った

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