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第13話 パーティー2

「アンタ誰っすか!?」


目の前に現れた美人に驚き指を指してしまう


黒いドレス・・・ぽっいのを纏っており、蝶の模様がちりばめて、やや控え目な胸元に小さい花の模様がついている。スカートではなく、白ショートパンツをはいており、上が上品な黒ドレスに対して下はカジュアルなパンツで、それが意外と似合っている、長い足が出ているのに下品さが無い。


身長は俺より高く、168辺りか下手をすれば170位あるんじゃないかと思わせるほどであり、下手なモデルより

よっぽど綺麗であった、黒いドレスに反して白い肌が良く映え、まるで陶器のように艶々していた


俺の知る限りでは、こんな美人は見たことない


『いや、千秋っすよ?』


俺の幻想をぶち壊す声がきこえた


「嘘だ・・・嘘っす!!」


つい、声を張り上げてしまう。だって信じられないからだ、あの腐った目・・拡大すると蛆がぎゅうぎゅうにつまってそうなあの・・・


「死んで一ヶ月以上放棄されて蛆に侵食されて目玉がなくなり、代わりに気持ち悪い虫が大量につまってる目じゃないっすよ!!なんか、潤ってるし!」


『いや待とうね、思ったんだけど私ってどんだけ目玉腐ってると思われてるの?話を追うことにどんどん私の目の評価が酷くなってるんだけど・・』


「そんな事はどうでもいいんすよ!!つまり、千秋の目は腐って虫が出そうっすけど、アンタの目は何で腐ってないんすか!?」


『あぁ、カラコン入れてるから・・・後ね、私の目から虫とか出ないから、何?皆私の目に怨みでもあるの?もしかして本当に目から虫とか出てた?そして私はどんだけ目が腐ってんの?』


確かに、今の目は少し青くなっている。

多分、潤いのあるコンタクトだから、腐った目も改善したのだろう


「じゃあ、あの酷い隈はどうしたんすか?まるで寝ると言う概念を嘲笑ってるかのように、もしくはバカにしてるようなあの隈は」


結構あの隈好きだったのに・・


『ファンデだよ、それで隈を無くしたんだ・・ねえ、本当に酷いよ?暴言って感じを辞書で引こうか、そして赤線をいれなよ』


ちゃんと、見れば彼女の面影はあり、目付きは酷いままだが、つり目なだけで寧ろ引き立ってるし、嘘臭い笑みはそのままだか、さっきの笑顔を見るに変える事が出来るのだろう


そして、あとはナチュラルメイクとドレスで着飾れば綺麗系美人の完成ってことっすね・・・


『ふふん、どんなもんだい綺麗だろ?』

と、得意気に自慢する千秋


「・・ってんだ・・」


『ん?どうしたんだ?』


「なにやってんだよ!!何で美人なんかになってすか!?アンタはブスが一番似合ってんすよ!?美人な千秋なんて望んでねー!!!」


おもわず、掴みかかってしまった

何時もの俺なら過去のトラウマ(千秋に泣かされた)が発動し、出来ないが、興奮状態でヤケクソに近い俺は最早

何も怖くなかった


『ええ!?私美人になってキレられたの初めてだよ?何でキレられたの?どうすればいいの?』


と、若干混乱している千秋


「あ!でも貧乳はそのままっすね!」

唯一の希望を見いだした赤寺


「終いにまた泣かすぞ』

そして希望を壊された千秋


胸のことを別段にきにしてる訳ではないのだが、時間をかけたにも関わらず、頑張って寄せて上げる事に失敗し

今の千秋の胸に対する沸点は現在低い


千秋が、赤寺に手をかけようとしたとき・・・


「俺の後輩に手を出そうとすんじゃねー!!」


と、さっきまで傍観していた天王寺に怒られた


「千秋!!早くしないとダンス始まるよ!!」


と、可愛いらしい声が聞こえ千秋はそっちを振り返った

『本当だ!!早く行こう』


そういって、会場に行こうとしたが

赤寺に、肩をつかまれ胡桃たちが先に行った、幸い千秋のダンス時間には一応間に合う


「なあ・・・」


『ん?どうしたんだい?』


足を止めて、赤寺に視線を合わせる


「もし、ダンスの相手がいなかったら・・・」


一緒におどらないか?


赤寺はこの言葉を言いたかったのだが・・・

『大丈夫!!さっきナンパに成功したから踊る相手なら結構いるよ♪じゃあいこうか!!』


そう言って会場に入っていった









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