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第12話 パーティー

千秋はどこにいるんすかねー…


そんな考えを持ちながら、会場に入った。


セレント学園の特別校舎敷地内はとても広くあらゆる物があり、会場もその内の一つだ。きらびやかな硝子の像に、真ん中にある噴水、更にはオーケストラまで連れてきてる。


「千秋って本当にいるんすかねー?」


「知りませんよ、来ても来なくても不愉快である事には変わり有りませんし」


鳳さんは、そんな事を笑顔で言った。


めっちゃ綺麗な笑顔だから、聞こえてないギャラリーはキャーキャーと浮き足たってる。


「何より、あの腐った目が大嫌いです、目に虫の死体でも詰めているんですかね?あと隈が最悪です」


「ハハハ…そうすっね…」


なんて言いながらも、実は俺は千秋の顔が大好…嫌いじゃなかったりする。


濁った目も結構良いと思うし、酷い目付きとかも良い味出してると思う。



世間ではそれをブス専って言うみたいっすけど、俺はブス専ではなく、単に趣向が若干他の人と違うだけっす。


あ、性格は嫌いっすよ!ダメ人間って感じがしますもん!胡桃さんが一番っす!


でも…胡桃さんには、天王寺先輩と踊るから…大丈夫っすよね?それに、千秋ってブスだから多分誰にも相手されて無いとおもうんすよね~


それって可哀想じゃないっすか?


千秋のことだから絶対ドレスなんて似合って無いだろうし、多分一人でいるかも知れないから、慈悲として相手をしてやるのもいいかも知れない…っすね。


「鳳さん、俺ちょっとだけ抜けてきます」


鳳かんの言葉をまたず、会場を少し抜け出す。


小柄な体格が幸をそうしたのか、すぐに会場をぬけだせて、そのまま天王寺先輩と胡桃先輩の楽屋に行った。


ダンスの前には、衣装や打合せにメイク直しが有るため近くに芸能人のような楽屋がある。


ただ違うのは、豪華さと広さである。そこに、天王寺先輩がいた。


「ち、千秋って…どこにいるんすか?」


一瞬、凄みに負けてしまいながらも一応聞く。


「あ、康太君!!どうしたの?千秋がどしうたの?」


ニコニコほんわかと、微笑みながら胡桃先輩はひょっこりと、現れた。


全体的にピンクの色合いであり、胸元には、大きなリボンが飾ってあり、更にはフリフリでスカートをふんわりとさせている…本当にお姫様をみているように、可愛いかった。


「テメー何、胡桃を見てんだよ」


殺気だった声で、死にそうな思いをして、完全に目覚めた。


「こら!そう言う言い方しないの!!どうしたの?康太君」


胡桃さんは優しく、質問してくる。


「あ、あの!!千秋ってどこにいるんすか?」


その言葉を言った瞬間、思いっきり肩をつかまれ


「いいか、あいつは狐だ」


すごい形相で、言われた。え?狐?


そんな考えを頭が理解するまえに、少し低めの聞いた事のある、変声期前の少年声が聞こえたっす。


『ん?ここにいるよ、呼んだ?』


と、声のした方に顔を向け振り返ると… …


「アンタ誰っすか!!!???」


何故か美女がいた。誰だよ!!?

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