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第9話 交渉成立

また胡桃絡みか… …どうせ私が来ないなら行かないとでも言ったのだろう…畜生…なんて我侭な事を言うんだ。


憎さ余って可愛さ100倍じゃないか!!


私が危ない道に入ったら責任取れるのか!?せめて年上のセクシーな姉さんとかだったら手を出せたのにな~。


やっぱヤダ、胸がデカくてエロくても胡桃の性格だったら嫌だ絶対に嫌だ。


「おい…話聞いてんのか?…」


とても低くて怖い声が聞こえた…あーらヤダヤダ。


『聞いてますよ~…で、行きたくありませんオーケー?』


だってさ、自ら敵地に入るバカがいますか?


普通校舎の人間が特別校舎に出入りしている事自体が異例で異常なのに伝統あるパーティーにすら出席したら、確実に殺される。


そう思って黙り込んだ私に天王寺先輩が言ってきた。


「いくらだ?」


『は?何がですか?」


「幾ら払えば出るんだ?」


… …へ?

一旦整理しよう、この人は幾ら払えば出るんだと聞いてきた。


感想:バカかボケ


何で金持ちはマネーパワーを乱用しようとするんだよ、胡桃も私がイギリスの古城を綺麗と言った次の日に、プレゼントしてきたし(丁重に拒否した)


何で金で物を考えるんだ、庶民をなんだと思っているんだ… …


いや、お金は自体は大好きだよ?でもさ… …


『あの…金はそういうのに、使うものでは無いですよ?』


「胡桃の為に使うかねは有意義だ」


どんだけ胡桃大好きなんだよ。


分かった、分かった、君が胡桃ラブなのは嫌なぐらい分かったら。


ってか、こっちに来てこっそり小切手見せて来ないで欲しい周りのギャラリーに背を向けた。


「コレ位でどうだ?」


何で庶民に過ぎない女の子がパーティー出るだけで35万も貰えるんだよ。


どんなビックゲストだ、こんな腐った目の女がゲストでたまるか目から蝿が飛んでくると言うサプライズでもやらかす気か?


パーティー会場がパニックになるぞ…つーか出ねーよ


こんな感じに私は現在混乱していて無言であったが、それを不服ととったらしい。


「ほら、コレぐらいでいいだろ」


金額は50万になっていた。


因みにコレは、校則での限度額だ、校則第58条に<校舎内での金のやり取りは50万を限度とする>と言う物がある、明らかに特別校舎の生徒の為だけに作られた校則だ。


学校は学問を学ぶ為のものであり、会社や企業ではないので多額の金銭の遣り取りは禁止されている。


だったら何でいっそ金の遣り取り自体が無くならなんだよ、と言う話である。


しかし、私の心は大いに揺れた。


『この金額は後払いですか?先払いですか?』


「最初に25万やる、ちゃんと参加したら残りの25万を渡す」


『いや、あの…金を貰ってパーティーに出席したところで私は何をすれば?』


「何もしなくていい」


『もう一つ…大切な話ですが…OBとかって…来ますか?』


ぶっちゃけ問題は金よりそこだ


「20代前半から30代後半あたりなら独身がいるぞ、それ以上は家庭をもっている男が主だからな、訴訟になったら大変だぞ」


流石に家庭崩壊までしようとしません。この間刺されたばかりです。


『オーケー、分かりました交渉成立です出ましょう!

胡桃にも出ると言っといてください!私が出れば彼女も出席します』


「話が分かる奴は嫌いじゃねー…交渉成立だ」


ガシっと互いに手を握った。


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