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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

それは、とても悲劇的で

作者:

ある平凡で普通で平常でその中には確かな幸せがあった。

■■■■ ■のはどこにでも居そうな少年だった。ただ親は少し特別だったので■と妹は少し髪と瞳の色が変わっていた


雪のような純白色の髪をした妹

■も似たような髪色だったがこちらは濁った髪でそれは銀色と呼べれる色

二人の兄妹は両方、瞳が海のような深い蒼色


兄妹はいつも一緒だった。近所でも礼儀正しく皆に好かれ友達もいてこんな日々がずっと続いていくそう約束されていると信じて疑わない平和が永遠と続いていく……その筈だった。



「ゆきの、きょうなにしてあそぶ?」


今日も仲良く手を繋ぎ公園に続き河原の道を歩く妹である雪乃ゆきのはやんちゃで目を離して迷子になったことが多々ある本人はその自覚が浅いから尚のこと悪い。なので■は目を離さないようにいつでも傍に入れるように手を繋いでいる


「おにごっこ!」


幼き顔は太陽の輝きのように輝きその笑顔は、周囲の通行人も思わず顔は緩めてしまうほど温かいもので■も誘われるように笑みを浮かべ足を運んでいくが二人は思わず足を止めた





ーーー二人が見たのは残酷なほど美しい『黄金』



ふわりと風が吹き『黄金』を揺らすそれは幻想的だとか神秘的だとかそんなモノでは表現できずただ純粋に美しい。


「うわぁ……」


■の幼き瞳はただ魅入られるだけでその場から動けずにいた。ふと、自分の手の中に無いモノに気付き疑問に感じたとき雪乃は『黄金』の横に立っていた


「……子供、?」


『黄金』は雪乃の存在に気付いたようで顔を横にずらしキラキラする瞳を見つめる


「ゆきの、てをはなしたらダメだっていつもいっているよ!」


少し怒った声で雪乃に近付く昔、勝手に移動し隣町まで行ってしまい探すのがとても時間が掛かり両親に凄く怒られたことが記憶に新しい


「だって、キレイだったから……」


しゅんと身体を小さくするように丸め反省の表情を見せる雪乃に■は小さくため息をつき『黄金』を見る。


「綺麗、か。こんな紛い物で鮮血のシャワーを浴びいている僕が……ね」


『黄金』の顔はとてもつくられたように整っていて思わず■は顔を顰める、テレビで出て来るアイドルとかよりもずっと綺麗だったが目下に浮かぶ隈が全てを壊していた


「あの……ぼくは■■■■ ■っていいます」


「そう、僕は夜天 空」


目線が交差することはなく空と言った人は河原に視線を送り静かに何かを感じるように目を閉じた。


「ねぇ、ねぇ!おねえちゃん。いっしょにあそぼう!」


「ちょっと。ゆきの……」


迷惑になると判断した■はゆきのを止める相手は自分達より年上で自分から名乗ったとはいえ知らない人を誘うのはいかないことだと思う


「人間と、僕が?……そうだね子供は純粋で罪なんてないから………いいよ。なにするの?」


「鬼ごっこ!」


止めたはずがまさかあちらから乗ってくるとは■にとっては予想外で思わず顔が真顔になってしまったがそうする暇もなく空と言う人は立ち上がった。その時を待ってました!と言わん限りに雪乃は空の手に抱きついたその瞬間、沈んでいた空の顔は一片、驚愕に満ちた顔になっていく


「どうしたの?」


「いや、なんでもないよ………生きている子供って積極的なんだ」


後者の声は誰にも聞こえれないほどで呟かれた。



「わはぁ~」


それから雪乃、■、空は鬼ごっこを開始したが雪乃の友達が公園で偶然に会い予定変更、今は砂遊びをしている。その様子を空と■はベンチに座りそれを眺めていた


「……平和だね」


「?へいわってなんですか?」


テレビなどでよく聞くキーワードだが■はその意味を今一理解できていなかった。空は■を見てくすりっと笑うと


「いまここあるもの」


っと、答えた。


「???」


■の頭にはクエスチョンマークがいくつも出現する。まだ学校にも通ってない彼にとって少し難しいモノだった


「妹さん、可愛いね」


「じまんのいもうとです!」


えへんと胸を突き出し息を吐く■を見て空は遊んでいる雪乃を見た。視線がこちらに向き手を振ってきたので■と空は同時に手を振り返事をした


「あの、空さん」


「ん?」


■の顔がまた歪む。空の笑顔は自分の中で不愉快でたまらないものだったからだ。それはまるではりぼてを被ったような笑顔でも■からは今にでも泣きそうな顔に見えた


「また、あえますか?」


若干八歳ながら■には人の負が読めるような才能があった苦しい、悲しい、悔しい、憎い、怒り、それらを感じれることが■にはできた。それと同時に■は夢が出来た今の自分は無気力だけどいつかどんな人でも笑顔にさせることができ同時にそんな顔をさせる悪い奴を倒す。そうーーー『正義の味方』に


「……君は、……」


声を汚す空、彼の眼はしっかりと■を見ていたまるで全てを包みこみ逆に害するモノなら飲み込み破砕する海のような『蒼』を……


「空さん、ぼくと友達になりませんか?」


空の汚れた瞳が映すのは深淵の絶望、罪悪感と後悔に呑まれ生気すら感じさせない暗黒色が■には見えた。だからーーー助けてあげたい。いまの自分には出来ないことでも可能性はある自分なら絶対にこんな人たちを笑顔にして見せるそんな頑固たる信念が■の胸に固く刻まれていた。


「は、はは、友達ね。終極戦略兵器『人造神デミウルゴス』である僕が?なんて罪深きことだろ」


『友達になりませんか?』そんな誰にでも言えそうな言葉に空の心はひどく響いた。

だって自分は世界征服なんてバカみたいなことをするために何千の失敗作と何万の自分を殺して完成した唯一無二の兵器ばけもの。龍、天使、悪魔、神、人間の因子を組み込む作りだされ感情の概念を削除した究極の矛盾存在。

何にでもあって何者でもない自分を造った奴は自分が殺した。何故か?それは完璧だと思われた自分へいきに削除されたはずの感情が生まれたからだその結果、自分へいきは廃棄処分となった仕方がない、だって自分へいきはーーー失敗作なんだから


「いつか、空さんを本当の笑顔にしてみせます!」


そんなことも知らないこの人間はなんて無知で身勝手で貪欲に満ちてなんてーーー優しいのだろうか


「い、いいよ。」


涙が今にでも零れそうだった。混ざりモノである空には人間の性質があり動いてしまった『生きたい』っといういったって簡単でなんと惨い感情が動いてしまった。---結局、気付けば自分は全てを手に掛けていた。だってみんな『敵』だった自分を傷付けるならコロスシカナイジャナイカ


「いつか、助けます!」


「そう、なら、もし■くんに危機が訪れたら僕が助けてあげる」


そして二人はこの先、『呪い』という名の指切りをしたこの後、空はある神の代わりなる素質があり世界神と呼ばれる神達に保護され家族を知ることになりそして……






「おとうさん、おかあさん、ゆきの……」


少年は全てを失った。

家に帰ればなぜか真っ赤になった家族が倒れていた。数日前に学校に通い始め新たに出来た友達と遊び少し遅めに帰ってきてしまい扉を開けるとこの惨状


「きゅ、きゅうきゅうしゃ…・・!」


必死になって台所から電話を取ろうとするが足から鋭い痛みが走りその場から挫いてしまった。それはお母さんが使っていたよく使っていた包丁だった。


「う、あぁ、ぁぁぁぁ……!!!!」


おとうさんはバラバラにされておかあさんとゆきのは血に混じっている白っぽいモノが嫌に臭い。なにが起こったのかなにがあったのか■は理解できずただ叫ぶことしか出来なかった。



そして親殺しの役印を押された■は一人ぼっちになった。

いままで見てきたものは全て崩れ白い建物に入れられた怖い人が一杯居て出ようとすれば殴られ怖い人と一緒の部屋に入らされた。泣くのを我慢していたけどいつか暴走してしまって笑いながら殴られた、蹴られた、ご飯も床に落とされて食べれなくなるまで踏まれた。

なんでこんな目にあうのか理解できなくて泣いたこの理不尽さを自分が一体なにをしたかとしかしそれも飛んできたモノで黙らされて、そのころから左目が見えなくなった。すると怖い人たちが病院に連れて行ってくれた。病院の人は親切に誰にも消えないように言った




ーーー妹さんは生きていること、だけど調教されあなたの罪をかぶせる人形になっていること




お医者さんは言った。おとうさんとおかあさんを殺した人の親は暴力団の息子さんでその権力を使い僕は見事に犯人されたということ……


「今は辛いと思う、けどいつか……」


気付けばお医者さんを殴っていた自分でも何をしているかと理解する暇もなく窓から飛び降り走った。自分のあった世界にあの優しいお父さんに綺麗なお母さんに大切な雪乃に……そうこれは夢だと思い込んで



だけどそれは幻想だということに気付いた。だってーーー■は雪乃を殺したんだから



家に着いたその時は希望に満ちていた。だってそのままんまだった家は開ければ両親の靴があったはだしで走ってきたから凄く足が痛いし見えていない左目の性で所々にぶつかって体中が痛い。台所からはなぜか車いすに乗っている雪乃がいた


「なんで……なんで…!」


おかしいなんで、なんでそんな憎悪の目で自分が睨まれるのは分からない


「おとうさんとおかあさんの敵!!!!」


なぜか包丁を突き付けられた。まだ雪乃には速いから取り上げようとしたけど離さなくて……



「あ、はははは」


もう冷たくなった雪乃を見ていたら笑えてきた。



気持ちよかった。包丁が腹に刺さり溢れだす鮮血そしてチューブのような感触はコリコリとしたものが色んな所を刺すと白い硬いモノや扇状の物が二つ、頭のところにはゼリーみたいなものが…


「人って、こんなにこんなに
















ーーーーおいしそうだったんだ」



その味はとても酸っぱかった。そしてその時間、その場所、その時、紫乃崎しのざき くれないという少年は死んだ
































「……まさか、こんな形で再会するなんて」


屍の上に立つ二人の人、一人は血まみれで一人は純白のコートを纏っていた


「……お前は誰だ?」


「覚えてないんだ、まぁ、僕もあれから色んな事、学んだ。その全部はきっと君のおかげ」


胸に手を置きまるで過去を思い出すように目を閉じる。その顔はもう負を感じさせない負を祓う想いがあった


「だから約束を守る」


「おまえ、神か?おもしれぇ、いままで喰ってころして来た奴は骨がねぇ。さぁさぁ、復讐しょくじ時間だ!!!」


「世界の執行者『破壊神』名は夜天 空。お前の……友達だぁぁぁ!!!」


それは世界の理不尽さにより世界に復讐することをした鮮血の殺戮者、向かい打つのはかつて絶望に沈みながらもたった一言で救われた悲しき破壊神、全ての始りはここからあった。

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