雨が降る頃に
私は、今日の午後振られた。
悲しくて、悲しくて、虚しくて、自分の中のなにかが崩れていく音がした。
そんな中、一緒に帰る人もいなく、雨が降る日は、いつも彼氏が持ってきてくれた。
だから、傘を忘れてしまった。
だから今日は浴びて帰るしかないな、と思っていた。
心がブルーになりながら心にも、体にも突き刺さる冷たい物を我慢して帰る途中だった。
そんな中、突き刺さる物から守ってくれる人があらわれた。
見ず知らずの人だった。
雰囲気は少し父方の祖母に似ていて、とても優しかった。
私の家まで送ってくれた。
その人は嫌な顔一切せず、最後まで送ってくれて本当に優しかった。
こんなに優しい人がいたのかと泣きそうになった。
そこから私は、困っている人がいたら、手を差し伸べるように努力している。
そう、あの人からもらった暖かさのように。