隕石を撃つ
タイトルの意味を読み間違えないでくださいね!
ギルド、というのはソングストリース王国という大国が運営する仕事の斡旋所のことらしい。そこには長期のものもあれば、魔物退治のようにノルマをこなせば終了、というような仕事の依頼も寄せられるのだとか。
なお、この大陸には他にソングストリースと勢力を分立させるグライブ帝国とヴェグニア神聖領という大国が二つあり、そのどちらもが、やはりギルドを運営しているという。
俺とウィヌスはライーンという村につくと、さっそくギルドに向かった。
このライーンは川が村の仲に四つも通っているという一風変わった村で、家も普通に木造。なんというか……まあ、それらしいといえばらしい風景。
本当に異世界に来たんだな、と改めて実感。
まあ、魔物とかいる時点で完璧異世界なわけだが。あと魔術とかもあるらしい。
ちなみに、村に入った途端、俺達は注目の的になっていた。
そりゃそうだろう。
俺は寝巻き代わりのスウェット姿で、しかもどうやらこの世界には黒髪というのは少なく珍しがられるらしいし、ウィヌスはウィヌスで美少女な上に変な格好をしている。
これで目を惹かなかったら逆におかしい。
……ウィヌスは全く気にしていない様子だが、俺はどこかで服を調達したいな。
そんなことを考えながらウィヌス先導のもと村の中を歩く。
俺は……酷く暗い気分だった。
「……俺は嫌だ」
「まったく、まだ言っているの?」
「……」
呆れたようなウィヌスに、無言で答える。
「貴方は命を奪いたくないと言うけれど、魔物の命一つ奪えないようではこの世界では生きていけないわよ?」
「生きていけないならそれでいい」
「まったく……長く生きているけれど、私にこうも口答えする人間は初めてだわ」
「そうかい」
投げやりな俺の態度に苛立ったのか。
ウィヌスの眉間に青筋が浮かぶ。
「……殺されたいのか?」
口調が素に戻ってるぞ、神様。
「殺せるのか?」
「ぐ……っ」
自分でも無理ってわかってるなら最初から言うなよ。
「とにかくっ! 魔物の命を奪うのを躊躇うようじゃ駄目よ!」
「……けど」
魔物なんてもの殺したら、俺が魔物に近づいちまうだろうが。
そんなの嫌だ。
「いやいや、世界喰ったライスケが言ってもね……既に魔物なんかよりずっと化け物よ?」
「ぐ……っ」
その話を持ちあげるか……。
こいつには思い遣りとか、そういう気持ちがないのだろうか。
「……ねえ、ライスケ」
不意にウィヌスの声色が変わった。
「なんだよ?」
「別に、人を殺せって言っているわけじゃないのよ。深く考えることはないんじゃない?」
……それは、そうだけど。
でも、やっぱり命を、能力を奪うのは、気持ち悪い。
自分の中に得体の知れないものが入ってくる感覚は……きっと誰にも分からない。
「貴方の世界でも、魚や鳥、牛や豚くらいは食べたでしょう?」
「そりゃ、まあ……」
「その為に、家畜達は殺され、捌かれた。無自覚でも貴方はそれらの命を奪い、それらの肉を喰らっていたのよ」
「……」
「貴方のその能力は、捕食の延長線上みたいなもの。少し、顕著だけれどね」
簡単に言ってくれる。
この力は、そんな言葉で済ませられるものじゃないんだ。
もっとおぞましい、なにか。
「そうやって、割り切ることは出来ないの?」
「……けど」
俺は今、何を言おうとしてる?
言い訳だ。
自分のこの手で命を奪いたくない。ただそれだけの為に、俺はそこから逃れる言い訳を並べようとしている。
「ライスケ。結局、世の中って弱肉強食なのよ。弱いものは強いものに略奪される。それが世界の不変の事実。世界を一つ喰らったところで、貴方でもその不文律に逆らうことは出来ない」
金の瞳に見据えられて、思わずたじろぐ。
「その点で言えば、貴方は圧倒的強者であり、世界の全てが略奪の対象と言っても過言ではないわ」
なんて暴論だ。
まるで俺が暴君か何かみたいに言いやがって。
「魔物から命を、力を略奪しなさい、ライスケ。それは、この世界では避けられない道なの」
見つめられて、俺は身動きがとれなくなった。
本当にそれは避けて通れないのだろうか?
……だったら、俺は、
「――分かっ、た」
ウィヌスが少なからず俺の事を考えて行ってくれているのは確かだ。
神、と名乗るだけあって、人を導く使命感の一つくらいは持ち合わせているのかもしれない。
ウィヌスがそうやって道を示した上に背中まで押してくれているのに、俺だけがいつまでもウジウジしているのは……なんだかカッコ悪い。
これでも男だ。
それなりの格好はつけておきたい。
「そう……なら頑張りましょう。さ、ついたわよ」
そう言ってウィヌスが差し示したのは小さな二階建ての建物。入り口の脇には、何故か巨大な岩が置いてある。
扉をあけて入っていくウィヌスに続いて俺も建物に入った。途端、アルコールの匂い。
ここ……酒場か?
「ギルドじゃないのか?」
「酒場も兼業しているんでしょ」
酒の臭いに眉をひそめながら、ウィヌスがカウンターの横にあるボードに歩み寄った。ボードには何枚もの紙が張り付けられている。
ウィヌスはその紙をしばらくながめて、その中の一枚を手に取った。あれが依頼書、ってところか。俺は言葉は通じるけれど文字は読めない。
それをカウンターに叩きつけるように置く。
「これをお願い」
「……」
その紙を受け取ったカウンターにいた男が訝しげに俺達を見た。
「……ランクAの任務だ。ガキの遊びにゃ不向きだぜ」
「人を外見でしか判断できない三下の言葉に貸す耳はないわね」
……また、なんて挑発的なことを。
口調が普通でも視線が神のまんまだ。完璧に人間を見下してるぞ。
なんか周りの連中がこっち見て笑ってるし。
いきなり帰りたくなった。帰る場所なんてないけど。
「…………駄目だね。あんたらじゃ死ぬのがオチだ」
「……ほう、言うな」
あ、素に戻った。
こいつ沸点ひくすぎる。
神様ってみんなこん性格なのだろうか。この世界大丈夫か?
「そういえば、この建物の前にあった岩。あれはなんだ?」
いきなりの質問。
「村を興した時からある岩だ。大きすぎて運ぶこともできず、邪魔だが、ずっとあそこにある」
「そうか」
ウィヌスの口の端が吊りあがる。いかにも悪い事を考えた顔だ。
「よかろう。ならば賭けをしようか? 私達がこの依頼を一分以内に終わらせたら貴様は報酬の百倍を払え。もし失敗したら、その時は私がここにいる男全員に股を開いてやろう」
「ぶ――っ!」
ま、股って、こいつ何言ってるのか分かってるのか!?
「へえ、いいじゃねえか。やらせてやれよ」
「そこらの娼婦よりずっと上玉だな」
「気の強い女は好きだぜえ」
周囲から下世話な笑い声が上がった。
「……いいだろう。約束は違えるなよ」
「貴様がな」
言って、ウィヌスが俺に向き直った。
「……どんな依頼を受けたんだよ?」
一分以内ってことは……とんでもなく簡単なのか?
「ここから数キロ先にある山の中腹の洞窟で繁殖している魔物の殲滅」
……こいつ、馬鹿か!?
数キロ先って、移動だけで一分なんて終わっちまうぞ!
「な、なに無茶な約束してるんだよ!」
「無茶じゃないわ」
ウィヌスが俺の腕を引っ張る。
そして建物を出て、例の大岩の前に立つ。
背後からは男どもの嫌な視線を感じる。
「これよ」
「は……これ、って」
岩……だろ?
…………あ。
「……まさか、お前」
「そういうこと」
にやり、とウィヌスが笑む。
「なるほどね」
確かに、これなら一分かからない。
この大きさの岩なら、まあやれるだろう。
「おーい。もう三十秒たっちまったぞ!」
「諦めたのかあ!?」
野次が飛んでくる。
「ほら、早く」
不快感を露わにウィヌスが急かしてくる。
「……分かったよ。でも一つだけ聞くけど、あの辺りには人、いないよな」
「私か感知できる範囲ではいないから、いないと思うわよ」
……神様が感知できないってんなら、まあいないんだろうさ。
これでいたら、ウィヌスを殴る。全力で。
俺は、岩に手を置いた。
そして指が、岩に深く食い込む。
『――!?』
周囲から驚愕の気配。
岩なんて、俺にしてみればバターみたいなものだ。
俺はそのまま、軽々と大岩を持ちあげた。どうやら地面の深いところまで埋まっていたらしく、その大きさは俺が想像していたより二回りほど大きかった。
……まあ、それでも全然軽いけど。
「洞窟って、どこらへんだ?」
「あそこ」
ウィヌスが随分離れたところにある山の中辺りを指し示す。
……あった。
数キロ先でも、俺の眼はその洞窟を捉える事が出来た。
「……っ、よ」
大岩を振りかぶる。
そして――投げた。
俺の手から離れた瞬間に、岩は既に音速を超えていた。衝撃波が周囲に土煙をあげる。
空中を飛びながら、岩は空気摩擦で真っ赤になって、その体積を徐々に小さくして言った。
いわば、擬似的な隕石だ。
一瞬で岩は山に到達する。
着弾。
ワンテンポ遅れて……、
ドォオオオオオオオオン!
轟音とともに大地が大きく振るえ、山の一角が爆ぜた。
木々が吹き飛び、地盤がめくれ、そこに存在する全てが大威力によって蹂躙されていく。
出来上がったのは、半径百メートルほどのクレーター。
……あれを俺がやったのかと思うと、ちょっと鬱になる。
俺って本当にもう人間辞めたんだなあ。
と同時に、身体の中に流れ込んでくる何か。
これが魔物の力だろうか。
……気持ちが悪い。
『……』
俺達の後ろでさっきまで調子に乗っていた連中は、愕然と山に出来た巨大なクレーターを見ていた。
あのカウンターの男の元にウィヌスが近づく。
手を差し出した。
「それじゃ、報酬百倍、きっちり頂くわ。ああ、邪魔な岩をどかしてあげたのはサービスだから」
カウンターの男は、真っ青な顔を引き攣らせた。
「もしも払わないなら、分かるわね?」
きっとあの男にはウィヌスの笑みがとことん邪悪に見えたろう。
俺にも邪悪に見えた。
いや、可愛いんだけどさ……性根がなあ……。
†
「で、これってどのくらいの価値?」
俺の右手には大きな麻袋。中には金貨が九枚と銀貨が百枚入っている。
「そうね……それをこの国は銅貨百枚で銀貨一枚。銀貨百枚で金貨一枚で、だからその袋の中身は金貨十枚相当……銅貨十万枚でしょ。それで平民の年間収入が大体銅貨千枚前後だから、まあそれなりの大金じゃない?」
あー、十万を千で割ると……百。
……え、百?
ひ、百!?
平民の年間収入百年分!?
「それなりどころか普通に大金じゃねえか!」
道理でギルドの男が真っ青だったわけだよ!
「良い仕事だったわね。一分で平民の百年の稼ぎよ? 笑えない?」
こいつ……本当に神様ですか?
人が汗水たらして働いて稼ぐことを笑いものにし始めたぞ。
分類的にはまず間違いなく悪神だな。
「笑えない」
「つまらない男ね」
つまらなくて結構だ。
「それより、金があるなら俺は服を買いたいんだけど」
「服……それでいいんじゃないの。少しだぼだぼしてて変だけど」
「俺の世界だとこれは寝巻きなんだよ。恥ずかしいだろう」
「ふうん。なら、買いましょうか」
「お前はどうするんだ?」
黒い布を重ね合わせたかのようなウィヌスの服を見る。
明らかに異質だ。
少なくとも俺のスウェットを変とか言える立場の人間が着るものではない。
「私はこのままでいいわよ」
「……まあ、お前がそう言うならいいけどさ」
そういうわけでこの後俺達は服屋に行って、俺の普段着を買った。
黒いシャツにズボン、そして薄手のコートというシンプルなものだ。
それを見たウィヌスが「暗いわねえ」とか言ったけど、ならお前の黒布オバケみたいな格好はどうなんだという話。
†
その日の夜、俺はウィヌスにこの世界のことをレクチャーされていた。
「つまり宗教国家のヴェイグニア神聖領に対してグライブ帝国が宗教撤廃を開始したから二国間は冷戦状態なわけか」
雑貨店で買った地図を見ながら頷く。
「そうね。ヴェイグニア教の勢力は大きくなりすぎた。だからグライブの現皇帝であるリクスエルマは国民の心が宗教に染まることを恐れ、その撤廃を開始した。ヴェイグニア信徒は家具や食器なんかにヴェイグニアの紋章を刻んだりするから、そういうのが見つかったら処刑ね」
処刑って……また過激な。
でも、俺の世界でも確かこんな話はあったな。どの世界でも宗教のありかたは似たようなものらしい。
「宗教なんてものに踊らされるなんて、人間はかくも愚かなものよね」
「神がいうセリフか、それ?」
宗教なんて神がモロに関連するものだろう。
「確かにヴェイグニア教の教えには神を敬え、ってのがあるけれど……ぶっちゃけ勝手に敬われてもね。別に神は人間を守る存在でも何でもないのに」
こっちの世界の神様って人でなしすぎる。元から人じゃないけど。
「そういうことだから、ヴェイグニア神聖領とグライブ帝国には今は近づかない方がいいかもね。いつ本格的な戦争に入るとも分からないもの。下手に戦いに巻き込まれるのは嫌でしょう?」
「ああ……」
それを考えると、俺が最初にいたのがソングストリース王国で助かったな。
ソングストリースは平和を第一に掲げる国家だ。その在り方は日本に少し似ている。
だが、しっかりとした防衛戦力は揃えていて、軍隊の規模は他の二国に劣りはするものの、決定的に不利というわけではない。
そういう微妙な戦力を持ち、かつ平和主義のこの国に下手に侵略してはあらぬところから攻撃を受けかねないという事情もあって、現時点ではソングストリースの治安は極めて安定しているのだ。
「まあ、ソングストリースは平和ではあるけれど、魔物の数が多いのよね。神域の中にまで魔物が生息するくらいだし」
「……神域の中に、って」
「あの湖のことよ。あそこにでっかい魔物が一匹、数百年前に入って来たのよ」
口ぶりからして、その魔物は今もいるっぽいな。
「放っておいていいのか?」
「私に悪影響はないし」
……俺の中の神のイメージは絶賛崩壊中だ。
「悪影響がないならいいけど……」
「それより、次は魔術の話ね」
……ん。
「あら、少し嬉しそうね?」
「あ、いや……俺の世界じゃ魔術とかってのは空想上のものだったからな。少しだけ、使ってみたいな、って思いはある」
「へえ、根暗の貴方にしては珍しく前向きな意見ね」
根暗とか言うな。
「まあ、なら少し真面目に教えてあげようかな」
そして、ウィヌスが指先を立てた。
その先に小さな、雨粒程の水滴が生まれ、それは徐々に大きくなり、バスケットボールほどの大きさにまでなる。
「基本的に魔術は魔力をこんな感じに具現化させるもので、火、水、土、金、木の五つが主ね」
「五行か」
「ゴギョウ?」
どうやら五行の概念はこちらにはないらしい。
「えっと……木生火、火生土、土生金、金生水、水生木の相生。あと木剋土、土剋水、水剋火、火剋金、金剋木の相剋。こういうのを俺の世界では五行って言ったんだ」
「へえ……魔術がないって割にはなかなか上手い言葉があるのね、そちらは」
「じゃあ大筋ではこれで合ってるのか?」
「ええ。あと、実はかなり希少だけれど他にも属性はいろいろあって、変わり種だと空とかね」
「空……?」
想像できないな。どんな属性なんだ?
「言うなれば風と雷と水のいいとこ取り。風と雷は言わなくても想像がつくでしょ?」
三つの属性のいいとこ取りって、そりゃ凄いな。
「空なんて属性を使える魔術師は本当に少ないから、会う機会なんてないとは思うけれどね」
ウィヌスが水の球を消す。本当に文字通り、跡形もなく消えた。
「あと、魔術は結局魔力で作ったものだから、術者がやろうと思えばこうやって一瞬で消すことも出来る。それに現実のものではないから、例えば火を凍らせたり、雷を燃やしたりも出来るわ」
「けっこう何でもありなんだな」
「そうね。けれど魔力を保有する人間それ自体が少ない上、魔術師としての才能を開花させるのなんてその中でもごく一握り。そういうわけだから魔術師はどこに行っても優遇されるわ」
なるほどね。
「……それで、魔術って俺にも仕えるのか?」
「出来るけど今は無理ね」
「……どういう意味だ? 修行しろってことか?」
「違う違う。貴方には魔力も、魔術の才能も、欠片もないわよ。だってそうでしょ? もともと貴方の世界には魔術がないのよ? その世界に生きていた貴方に魔術に関するものが備わっているわけがないじゃない」
な……じゃあどう頑張っても無理じゃないか。何が出来るだよ。
「貴方、自分の力を忘れてない?」
俺の力……あ。
「まさか、魔術師を喰えとでも言うのか!?」
「早合点しすぎ」
呆れたようにウィヌスが肩をすくめる。
「魔物にも高位のものは魔術を使えるやつがいるから、そういう連中を喰えばいいのよ」
「どっちにしても喰うのは前提なのか……」
「魔物だからいいでしょ? 今日だってやれたじゃない」
「そうだけど……」
でも、やっぱり気持ちが悪いんだ。
「ま、すぐにとは言わないわ。少しずつ慣れていきなさい。私はこれでも、人間の適応能力には敬意を示しているのよ?」
「お前が……敬意?」
信じられん。
ウィヌスからは一番遠い単語じゃないか。
「神相手に本当に失礼よね、貴方」
「すみませんね」
「……はあ、もういいわ。ライスケに神への態度を説くなんてきっと無駄なんでしょうね」
まあ相手がウィヌスみたいな悪神じゃな。
「とりあえず基礎的な知識は頭に叩き込めたし、今夜はもう寝ましょうか?」
「神も寝るのか?」
「嗜好品みたいなもので、絶対必要と言うわけじゃないけれどね」
言って、ウィヌスはベッドに潜り込む。
「ベッドは私が認める数少ない人間の偉業ね。素直に称賛してもいいわ。馬鹿な人間共がよくこんなものを作れたものよ」
そのどこが素直に称賛しているのだろう。
苦笑しながら、俺も自分のベッドに潜り込んだ。
普通なら美少女と一緒に部屋で寝る、という展開に何かしら感じるべきなのだろうが、相手がウィヌスではどうにもそういう感情は沸かない。
というか、そんなことを感じることが出来ないほどに、俺は疲れていた。
世界を喰らって、異世界にやってきて、山にクレーター作って……。
なんて一日だろう。
明日が今日よりもマシな一日になればいいのに。
そう願いながら、俺の意識は闇に沈んだ。
あー、ほんっとにこの主人公ナニ?
超書きにくいんですけど。
登場人物が作者に不親切とは良い度胸です。これからさんざんな目にあいまくってもらいましょう。
修正点などありましたら、どんどん指摘しちゃってください。