もうお前は感想を書くなっ!
最初に、某作者様の(一部)活動休止と、エッセイの削除について。
先方と筆者とは今回が初めましてでしたので、あまり口出しすべきではないのですが、活動休止というのは残念です。
あとエッセイを削除する必要はなかったと思います。
どうしてこんなことを書くのかと言うと、(先方の作者様寄りの立場で)野次るだけ野次っておいてなんら痛痒を感じない人だと思われると、筆者の体面が悪いからです。
まあ、乙です、という感じです。
この話題については以上です。
それで、本作のタイトルについて。
分かりやすい釣りタイトルですね。
N3225HT『もうお前は小説を書くな。』に乗っかる流れがありましたので、筆者もまねてみたわけです。
どうでしょう?
釣られましたか?
面白かったですか?
別に面白くなかった?
そうですか。
筆者個人の感覚としては、こういう、なんでしょう、抜け作(失礼!)の揚げ足を取るような流れは、あまり好きではありません。
しかしながら、筆者個人の好みよりも、ここは実益を優先して、エッセイの流行に対応してみたわけです。
タイトルについてはそんな感じです。
本稿では『感想欄』や『感想』について考えてみたい……ああだこうだと勝手なことを述べてみたいと思います。
どうしてそんなことをしようと思ったのか。
冒頭で言及したエッセイの感想欄(『感想一覧』画面のことです)が(筆者には)面白かったからです。
このサイトには数多くの作品が投稿されており、内容もそれぞれ、作者もそれぞれ、読者もそれぞれ、従って、感想欄もそれぞれです。
無人の感想欄もあれば、そこそこにぎわっている感想欄もあり、作者様の手が回らないほど数多くの感想が寄せられる感想欄もあります。
例えばです。
無人の感想欄についてです。
【無人の感想欄】
『感想が書かれていません。』
見るだけでテンションが下がってしまう、この表示。
人の気配が……しない。
無人の感想欄。
一口に『無人』と言っても、大まかに分けて、二つのケースがあります。
一つは、単純に読者が少ないケース。
もう一つは、感想の受け付けを停止している(感想欄を閉じている)ケース。
前者は、これは仕方がない。
大抵の方は、わざわざ感想なんて書いてくれません。
ただでさえ少ない読者の中に、わざわざ感想を書いてくださる奇特な方が交じっている奇跡……!
後者は、これまたそれぞれに事情があります。
連載中に感想を読むと影響されてしまうので、感想欄は閉じている、という方。
過去に色々と言われたことがあって、現在は閉じている、という方。
引退して作品だけ残しているので、感想は書かないでね、という方。
なんかよく分からないけど、とにかく感想欄を閉じている方。
感想を書いたら悪いような気すらしてきますよね、誰もいないと。
「感想を書くな……書くな……書くなよー……」
そんな声が聞こえてきます。
もちろん臆することはない。
書きたいと思ったら書きましょう。(閉じられていたら書けませんが。)
書きたいと思わなかったら、やめておきましょう。
【一人か二人が居座っている感想欄】
同じ人が何件も感想を書いている、という状況も目にします。
そして、他には誰もいない。
これって、なかなか気まずい状況です。
作者としては、感想を書いてくれてうれしい。
感想ありがとうございます!
だけど他の人が書き込みづらいんじゃないかなー……他にも誰か感想を書いてくれないかなー……あっまた同じ人からの感想だなー……なんて思ってしまうはずです。
心の強い作者様なら、そんなことは思わないでしょうが、普通の人は、きっとそう思います。
読者としても、感想は書きたい。
面白かったです!
だけど一度書いたしなー……他に誰も書き込まないしなー……また書いちゃったけど迷惑じゃないかなー……なんて思ってしまうはずです。
たった一人で同じ作品に何十件も感想を書くような読者様なら、そんなことは思わないでしょうが、筆者なんかは、そう思ってしまいます。
この状況を第三者が見ると「あっ……(察し)」みたいな感じになります。
いや察するのやめて。
感想書いて。
書きたくないなら書かなくていいけど、書きたいと思ったら書いて。
遠慮するのはやめよう。
【身内だらけの感想欄】
『身内』と言っても『お前のお母ちゃん』のことではありません。
母親と娘で感想をやり取りしているのを見たことがありますが、そういう話ではありません。
親子で一緒に活動するのは、コミュニケーションや教育の観点から、とてもいいことだと思います。
子供をインターネットに放流して知らんぷり、みたいなのはいけません。
だから、それはそれでいいんですが、筆者が言いたいのは『お友達グループ』のことです。
目に付いた作品の感想欄を開きます。
にぎわっているように見えますが、よく見ると、それ全員お前のお友達だな、みたいなやつです。
でも楽しそうだし、いっか。
感想は書かんとこ。
筆者の心が狭いわけではないはずです。
正直、感想を書くのって面倒ですし、なんなら感想に返信するのも面倒です。
それは筆者だけではないはずです。
作品を書くのも面倒だし、感想を書くのも面倒だし、コミュニケーションを取るのも面倒です。
ただ、それだと、文字通り、まったく全然さっぱり話にならないので、重い腰を上げて、文章を打ち込むわけです。
それで……なんの話でしたっけ。
『無人の感想欄』はともかく、『一人か二人〜』とか『身内だらけ〜』とかの感想欄は、例えば『常連がたむろする飲食店』みたいなものです。とにかく入りにくい。
よっぽど何か強い動機があれば、それでも書き込むのでしょうが、そうでもなければ、水をさすようなことはしないものです。
筆者はそれでいいと思っています。
感想を書く必要はない。
だからと言って、遠慮する必要もないと思います。
書きたければ書く。
それが一番です。
【(プチ)炎上している感想欄】
冒頭で言及したエッセイの感想欄のことですが、それだけではありません。
とにかく何か一言でも残さないと気が済まない方々が集まってきます。
筆者自身もその一人です。
(プチ)炎上する理由は、筆者にはよく分かりません。
突っ込みどころがあるとか、賛否両論とか、そういうことなのかも知れません。
ワンサイドゲームでは盛り上がらないでしょう。
エッセイ以外では、例えば、バトル描写が得意な作者様なのに、味方サイドがあっさり負けて読者激おこ、とか。
いやしょうがねえじゃねーか。
そいつ(作者)今は調子悪いんだよ。
分かれよ。
もちろん、そんなこと読者には分かるわけないし、分かったとしても、手加減してやる義理はありません。
手加減したら失礼、まである。
ただ、作者も人間なので、あまり言われると嫌になってしまう、というのはあるわけです。
だからああしろ、こうしろ、ということではないですが。
まあ、それはいいです。
燃えている感想欄に書き込むのは、正直微妙だと筆者も思います。
思いますが、筆者としては、やはり、感想を書きたいと思ったら書くべきだし、やめとこうと思ったらやめておくべきだと思います。
【人気作の感想欄】
理想的な感想欄です。
更新の度に大量の感想が書き込まれます。
こうなると、作者様は(個別には)返信しないのが普通です。
律儀に返信される方もいらっしゃいますが、まあ、そこは各自の判断です。
筆者は、こういう感想欄には、あまり書き込まないです。
書き込む必要性を感じない、と言うか。
筆者が書かなくても、誰かが書くだろう、と言うか。
そんな感じです。
【ここまで長々と語ってきましたが……】
ここから後半戦です。
えっ、まだあるの。
なげぇな。
長過ぎだよ。
必死だな……。
ではなくて……。
本稿の前半では『感想欄』について筆者の考えを述べました。
後半では『感想』について考えていきます。
先行するエッセイとしては、N9113HD『こんな感想は嫌われる!?作家がモヤる”悪気の無い感想”7選』があるでしょうか。
ただ、その辺については、あまり考えずに行きます。
早速ですが。
例えばこんなのです。
【とても短い感想】
一言だけ置いていくような感想です。
感想ありがとうございます!
短いのはとても助かります。
「面白かったです!」
「かわいい!」
「私もそうです〜、共感します」
感想を書く方も楽なら、返信する方も楽です。
メリットしかない。
ただ、筆者自身は、どうしても長めの感想を書いてしまいます。
【理屈っぽい感想】
感想を書く人の個性なのか、作品がそうさせるのか、なんかごちゃごちゃ言って素直に褒めてくれない感想です。
どことなく冷たい感じもします。
冷静を装いたい人、何事にも理由を求めるような人が、こういう感想を書くのではないかと思います。
「主人公の造形やユニークなスキルには感心しました。
敵キャラが弱過ぎる感じがするので、そこは残念です。
ヒロイン、個人的には好きですが、没個性的とも感じました。」
筆者なんかは、この手の感想を書きがちです。
許して。
【自分語り】
いや感想を書いてくださいよ。
そう言いたくなるでしょう。
他人の感想欄で身の上話をされる方、時々いらっしゃいます。
実際には、感想+自分語り、とか、持論+自分語り、などが多いように思います。
作者様方は反応に困るでしょうが、筆者としては、面白く拝見しています。
ちゃんと読めば参考になるので。
逆に、作者様自身が返信で自分語りされるケースも見受けられます。
個人的には好きですが、これは相手を見て考えた方がいいです。
例えば、感想で自分語りするような読者は、他人に自分の話を聞いてもらいたいんです。
他人の話なんて聞きたくないんです。
特にエッセイの場合、作者の自分語りは、本文で済ませておくのが無難です。
【なんか病んでる人の、一見すると支離滅裂だが、よくよく読み込んでみると大事なことが書かれている感想】
N7391HQ『なろう界隈の闇』ではないですが、どうも具合悪そうな方をちょくちょく見掛けます。
そりゃ世の中には色々な方がいらっしゃいますから、具合を悪くされた方の一人や二人や三人や……いてもおかしくありません。
それが悪いとも言いません。
大事なことなので二度言いますが、世の中には具合を悪くされた方々が実在するのであり、そのことについて価値判断してはいけません。
病気でもいいじゃない、とか、病んでるから駄目なんだ、とか、そういうのは脇に置いておきましょう。
文芸、芸術に携わる方というのは、主観が強くて、自分の中に独自の世界を築き上げている、というのが、筆者の印象です。
こういう方が具合を悪くされると、独自の日本語で、なんか芸術的なものを書き始めます。
そのままの調子で感想を書くと、暗号文の出来上がりです。
筆者の価値判断としては、別に暗号文でも問題ないと思っています。
価値判断を抜きにしても、暗号文だろうがなんだろうが、解読して返信するだけです。
感想ありがとうございます! です。
【消える感想】
いや消さないで(笑)。
多分そういうポリシーなんだろうと思いますが、感想をもらう側からすると……感想ありがとうございます!
【消える『投稿者』】
こちらは、感想ではなく、感想を書いた読者のアカウントが削除されるケースです。
削除に至る理由は色々です。
アカウントが消えても、感想は残ります。
ですが、感想の『投稿者』が空欄として表示されるので、ちょっと切ないことになります。
筆者としては、アカウント消すのやめろ、です。
こういう削除などの操作は、『小説家になろう』のサーバーに対して、普通の操作よりも大きな負荷となります。
無料で利用させてもらっている分際で、サーバーに余計な負荷を掛けて恥ずかしいとは思わんのかね。
どうしてこんな強い言い方をするのか。
それはですね。
感想を書いてくださる方というのは、大体ポイントも付けてくださるんです。
アカウントが削除されると、そのポイントが消えてしまうんですよ。
お願いだから、アカウントを消すのはやめてください。
どうかポイントを取り上げないで!
ポイントも感想もありがとうございます!
【過激な『ざまぁ』を求める感想】
筆者自身は見たことがないので、話半分でお願いしたいのですが。
出るらしいんですよ。
『あらすじ』にも『前書き』にも『ざまぁはしないです』って書いてるのに。
『ざまぁ』を。
求める。
感想が。
「王太子とビ○チは、汚辱にまみれて、後悔しながら、むごたらしく死ぬんですよね!
期待しています!」
死なねーよバーカ。
……なんてことを言ってはいけません。
「あらすじと前書きにも書いてあるのですが、『ざまぁ』はありません。
ご期待に沿えず申し訳ありません。
ですが、もしよろしければ、今後とも主人公たちを応援してやってください!」
相手の非を(暗に)とがめつつ、理解と協力を求める。
これです。
これ以上に適切な返しはないはずです。
ただ、最初に申し上げた通り、筆者自身は、こういう感想を見たことがないので……。
【横レス】
『小説家になろう』の感想欄は、作者と読者が一対一で対話することを前提に設計されています。
作者がホストで、読者がゲストです。
ホストを差し置いて他のゲストに話し掛けるのは、マナー違反です。
ですが、例えば、議論が熱くなったりすると、他の読者に絡む=横レスする人が出てきます。
まあ、筆者のことなんですけど。
ホストに近い立場で主張する場合、当然のことながら、ホストの顔を潰さないように注意します。
ホストの陰から「やーいやーい」です。
なんだこいつ。
逆の場合は……まあ、それはいいでしょう。
横レスはやめた方がいい。
マナーを守るに超したことはないです。
【すごい長文(批評)】
筆者は、感想は短い方がいいと思っています。
長い感想は、書くのも読むのも大変だからです。
しかしながら、微に入り細に入り、その作品について『批評』しようと思った場合、これが長くなるのは避けられません。
すごい長文で、細かい感想を書かれる方。
いらっしゃいますよね。
あれは、いいものだ。
……えっと。
筆者の意見としてはですね。
やっぱり短い方がいいと思います。
長文をよくよく読み込んでみるとですね。
重複とか、繰り返しとか、ままあるんですよね。
本稿にもあります。
やっぱり長文は駄目です。
目安として、言いたいことの八割くらいで抑える。
言葉足らずになってもいいから、文章を切り詰める。
筆者自身の方針は、こんな感じです。
【すごい長文(激おこ)】
江戸の敵を長崎で討つような、ちょっと卑怯な話なんですが……。
筆者、見てしまいました。
すげー長文の感想です。
あまりにも長かったので、サイズを調べてみました。
Shift_JIS で 15 kbytes くらいありましたよ。
バイト数で言うと、本稿よりも長いです。
やべーです。
「ナガアァァァァァいッ解読不能!!」
みたいな感じです。
これ以上はやめておきます。
【まとめ】
ここまで、『感想欄』や『感想』について、筆者の所感を勝手気ままに語ってきました。
作品色々、感想欄色々。だが遠慮することはない。
書きたければ書く。書きたくなければ書かない。
もうお前は感想を書くなっ!
言われることもあるかも知れません。作者様から嫌われた、とか。
そうでもない限りは、感想を書いていいのです。
筆者は短い感想を推しますが、長い感想だって駄目ではありません。(駄目って言ったけど。)
意味不明な感想とか、失礼な感想とかも、それはそれで面白いです。
もうお前は感想を書くなっ!
自分の中の誰かが、そう言って止めるまでは。
時々、そう、時々です。
感想を書くことにしましょうか。