01
「…おはよ。」
寝起きが悪いのか、少し不機嫌な声が僕が家の扉を開けた瞬間耳に入る。
「おはよう、翼。」
いつも通りの朝。俺たち幼馴染は、朝の挨拶を交わし、学校に登校する。
*
「おっはよー! 翼アンド功。」
「おはよう、愛実。朝から元気だね。」
「そんなことないよ! ねえ、功。」
「いや、そんなことしかない。お前は朝からテンションが高すぎる。」
「あはは、確かに愛実は元気だよねえ。」
「お、おは、廉。」
「おはよう。功と翼はいつも、ハッピーセットだねぇ。」
「「うるさい。」」
「さすが、夫婦。息ぴったりだねぇ。」
「廉もからかっちゃだめだよぉ。まぁ、婚約してるのは事実だけど。」
「愛実ぃ~! 」
いつも通りの4人話が盛り上がる。
俺──花村 功、俺の幼馴染の中村 翼、朝からテンションがとても高い昼川 愛実、最後に紳士っぽい神童 廉。
いわゆる『いつメン』というやつだ。
中学、高校の宿泊行事の自由班などの、4人グループは、一応大体がこの4人だ。
朝礼開始のチャイムが鳴り、朝礼が始まろうとしている。
「あ、鳴っちゃった。」
「ホントだね。」
「じゃあ、座ろうか。」
「だねぇ。」
そんないつも一緒にいる愛実と廉ですら、俺と翼の普通の幼馴染とは違う関係という事を知らない──。
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