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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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作法なぞ知らん。

更新できなくすいませんでした。仕事があまりにも酷くてまた転職活動に戻りそうです…。


「お初にお目にかかります。城塞都市アルテナのサラと申します。」

「よくぞまいられた。冷害の被害を抑える為、ぜひとも其方の知識をお借りしたい。」



初めて入る城が自国のではなく他国のだなんて。

付け焼き刃なカーテシーは問題なかったようで、にこやかなメドニエの国王陛下に内心ホッとする。

通された謁見の間はそれなりに広くて、メロ達とは少し距離を取ることになってしまった為だいぶ心細い。何かあってもロシュロール殿下がいるからそこまで心配はしてないのだけども。



「今日は移動で疲れもたまっておるだろう。話を聞くのは後日で構わないから、ゆっくり休んでくれたまえ。」

「お気遣いありがとうございます。」

「うむ。…ジョエル、サラ殿達を客室へ案内してさしあげなさい。」

「かしこまりました。」



陛下の横に控えていた青年が一歩前へ出てくる。

どうやら彼がジョエル王太子殿下のようだ。塩顔というか、あっさりした顔立ちだな。まぁラノベがベースだからイケメンに変わりはないのだけど。

出発前の会議を思い出して溜息をつきたいのをなんとか堪える。そんな観察をしている間に彼は私の隣に立っていた。



「ジョエルと申します。どうかよろしくお願いいたします。」

「あ、はい。どうも…。」



あ、今メロの視線が鋭くなった気がする。『王太子に対する礼儀がなっとらんわボケ』って思われてそう。いやだって、そもそも侯爵家にいた時から淑女教育なんてほとんど施されなかったし、前世の記憶取り戻してからなんか完全にそっちに引っ張られたから出来ないもん!無理!

部屋着いたらお説教かなと遠い目になりつつ謁見の間を退出し、ジョエル殿下の案内で城内を進む。道中色々説明してくれていたが覚える気はないので適当に相槌をうっておく。



「こちらがサラ殿のお部屋となります。隣が護衛の方達の部屋となっておりますので、ご自由にお使いください。」

「ご丁寧にありがとうございます。」

「いえ。では、また後日に。」



パタン。

閉じられた扉の向こう側でジョエル殿下が立ち去る音を確認して、部屋の奥へ進む。



「どうですか?」

「あったね、いくつか。既に魔導具そのもの細工したから大丈夫だよ。」



ほら、とロシュロール殿下が見せてくれたのは盗聴用の魔導具だ。隣のレイル君の手にもある。

え?数多くない?

そんな顔で二人を見つめれば、レイル君が持っているものは結構分かりやすい場所に仕掛けてあったらしく、殿下が持っているもののカモフラージュの可能性が高いとのこと。この手の魔導具ってピンキリだしね。レイル君の方壊れてるけど安物みたいだし、そう考えるのが妥当かな。



「とりあえず今日はこれ以上何も無さそうですね。」

「食事は持ってきてくれるみたいだし、このまま部屋で大人しくしてるのがベストだろうね。」



レイル君の言葉に頷き、着替える為に二人には一度隣へ移動してもらう。

コルセット苦しいから、早く外したかったのよね。





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