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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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【???side】病院の自由人、恋バナ強制参加②


「陛下は殿下がサラに好意を抱いていることに反対はしないのですか?」

「するわけないだろう?アイツには散々迷惑をかけたんだ、国を出てここでサラ殿と暮らしたいと言っても反対などしないさ!」



ここならいつでも会えるしな!とご機嫌な陛下。こうなってくると対抗してくるのは…。



「いくら陛下でもサラちゃんは譲れませんわねぇ!あの子にはツラい思いしかさせてこなかったのだもの、一番幸せになってもらいたいのよ!」



やはりフィオナ様が熱く語ってくる。一番って…カイル様はどうするんですか。

二人の親(弟)馬鹿炸裂な会話についていけず、黙って抹茶プリンを口に運ぶ。これ、サラが最近作った新商品なんだけど、すごく美味しいのよね。あの子ホント天才。



「どっちが相手でも胃が痛くなりそうだな…。」

「否定はしません。まぁ、カイル様が候補に加わらないだけ良いと思いますよ。」

「…そうだな…。」



侯爵様が胃のある場所をさすりながら緑茶を口にする。任せてください、最高の胃薬を用意しておきますから。

それにしても、こうなってしまってはもうアタシは必要ない気がする。なんならすぐにでも病院に戻って胃薬作成に取り掛かりたい。



「俺がどうかしたか?」

「…カイル様じゃないですか。フィオナ様に呼ばれたのですか?」

「ヤシュカの方々との打ち合わせが終わったからスヴェン殿に報告をと思ったら、こちらだと聞いたので。」

「あぁ、申し訳ないです。任せてしまって。」

「いいんですよ。」



母達の相手ありがとうございます、とアタシの横に座ったカイル様は店員に紅茶を頼んで一言。苦笑いしているあたり、フィオナ様に関してはこれが日常茶飯事なのだろう。



「スヴェン殿はレイルが婿に来ることに反対はしないのですか?」

「今まさにその話をしていたところですよ。私としては、サラが選んだ相手なら特に反対はしません。それがカイル様であっても。」



以前として胃をさすっている侯爵様。これで実はカイル様もってなったら、気絶するんじゃないかしら。



「俺が?ははっ、大丈夫ですよ。流石に14歳の少女に手は出せないというか、レイルが怖いので。」



運ばれてきた紅茶を手に爽やかに笑うカイル様。確か23歳だったかしら?どこかの見た目30歳な殿下とはだいぶ違うわね。侯爵様もホッとしていらっしゃるし。



「それに、俺は別に想う方がいるので。」

「え!?カイル!そんな話聞いてないわよ!?…って、え?」



フィオナ様の奇声も陛下のニヤニヤした顔も、侯爵様のうわぁ…って顔も全部聞こえない見えない。



何故カイル様はアタシを見て言ってるの?


トゥコーテンさんは25歳です。ちなみに別sideでロシュロール殿下が22歳ほどと書きましたが、あくまでそのキャラから見た推測なので実際はアシュモード陛下の情報が正しいです。設定ミスではないのでご理解頂ければ幸いです。

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