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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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旅行気分ではいられない。

遅くなってしまい申し訳ありません。早くも転職したい衝動に駆られる職場に疲労困憊。更新は感覚あいても必ずするので、気長にお待ちいただければと思います。


「…よっと。ちゃんと転移出来たようですね。」

「そのようだね。本当に君は素晴らしい魔術師だよ。本気で俺の嫁にならないか?」

「殿下、ふざけるならアルテナの警護に戻ってくれて構いませんよ?」



この二人が揃うとこんな会話しかしないのか。殿下の方は冗談だろうし、レイル君も本気で返さなくてもいいのに。メロなんか完全に無視してるからね。地図見ながらどんどん先に進んでるからね。置いていかれますよ。



「メロ分かりそう?」

「はい、大丈夫です。少し進んだ先に検問所があるので、そこを通過すればメドニエです。恐らく迎えが来ていると思いますよ。」


確かによく見ればアルテナの城壁に似たものがある気がする。検問の際にあるといいと思って持ってきたメドニエからの手紙が鞄の中にあるのを確認して足を動かす。

普段からたいして運動をしていないので獣道はツラそうと不安もあったが、後ろで騒いでいる男性陣が口論しながら魔法で整地してくれるのでまったく問題はない。器用だね二人とも。



「サラ様はお二人のことどう思われてるのですか?」

「え?」

「あ、その、サラ様も年頃ですし、お慕いしている方とかがいらっしゃるのかと。」



メロの言葉に後ろが急に静かになった。え?そんなに気になるの?というか、メロがそんなこと言うなんて珍しい。遠出にテンションが上がってるのかな?

にしても、二人に関しては今の所友人以上の感情はない。殿下を友人扱いとか不敬かもしれないけど。

レイル君は最近好意駄々洩れなので流石に分かる。前世彼氏いない歴=年齢の私でも分かる。



「んー。特には。今はアルテナのことで精一杯だし。落ち着く頃には結婚適齢期過ぎて貰い手いなくなりそう。」

「そんなことない!僕が貰うから!」

「魔族は長寿ですから。年齢気にせずにいけますよ?」



いつの間にか両隣に移動してきていた二人がそれぞれ手をとって訴えてくるのが怖い。必死すぎだから。14歳相手にそんなにすごまないでください。



「二人とも、遠出で浮かれるのは分りますが落ち着いてください。とりあえず今は恋だの何だの言ってる場合ではないのです。」



そんなのは破滅ルートを回避してからだ。

というか、私は原作が終わって生きていた場合帰りたいのが本音だが。まぁ向こうでは死んでるし、この世界に骨を埋める覚悟はとうに出来てるので、落ち着けば誰かと恋愛を楽しむことだってしたい。



「さて、そろそろですよ。皆さん、気を引き締めていきましょう。」



目前まで迫っている検問所。

何事もなく帰ってこれますように。


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