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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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誰がこんなことを予測出来たか。

酔っ払いです。誤字脱字あったらすいません。


「いやぁ!こうしてお会いできるのを楽しみにしてましたよ!」

「は、初めまして。アルテナの城主サラと申します。陛下におかれましては…。」

「良い良い!そんなに畏まらないでくれ!魔術師に素っ気なくされるのは悲しいからな!」



いや、畏まるわ。

対面している男の後ろ、ロシュロール殿下を睨みつけるとウインクされた。許さない。

毎度謎な手段を使って翌日に戻ってきた殿下が連れてきたのは、なんとヤシュカの国王陛下だ。許可を取るとは言っていたが、本人が来るのは聞いていない。



「私は緑茶とやらが大好きでな!なに、国は息子がしっかりやってくれてるさ!」

「陛下、本音は…?」

「仕事続きで外に出れなくてつまらなかったから、面白そうなことになってる弟についてきた!」

「ロシュロール殿下!何故止めなかったんですか!」



駄目だこの人(魔族)!いや、これくらいの方が上に立つにはいいのか?

無礼を承知でロシュロール殿下に噛み付けば、一応悪いと思っているらしく頭を下げられた。王族に下げられても逆に困るのだが。



「はっは!ロシュロールは尻に敷かれるのか!」

「兄さん!俺達はまだそういうのじゃないから!」

「永遠にそんな日は来ないので、さっさと説明していただけませんかねぇ?」



陛下のお茶目に否定した殿下の言葉が気に食わなかったのか、隣にいたレイル君が火球片手にイイ笑顔をしている。国際問題は回避したいし、純粋に怖いのでやめてもらいたい。



「初めまして。ヤシュカで国王やっているアシュモードだ。」

「シュゼール王国元第二王子のレイルです。」



どうにも軽さの抜けきらない陛下の自己紹介にレイル君が返したことによって一通り挨拶は済んだので、場所を変える為に交易門から役所に移動する。道中陛下がフラフラするので寄り道をすることになってしまい、辿り着くのにかなりの時間がかかったけども。



「すいません、遅くなりました。」

「大丈夫よ。サラちゃんが逐一連絡入れていてくれたから、こちらも覚悟出来たし。初めましてアシュモード陛下。元王妃のフィオナです。堅苦しいのは好きではなさそうなので、無礼と承知ですが許してくださいませ。」

「おぉ其方が!いやぁ、浮浪魔族の捕獲の手伝いに協力していただけて申し訳なかったな!」



スマホで状況を報告していたおかげで混乱はなさそうだ。応接室に待機していてくれたフィオナ様が自己紹介をすれば、同席しているカイル様と父もそれに続く。



「では、サラ達のメドニエ訪問中のアルテナですが…。」



そこからはとても早かった。なんせたいしたことを決めていないから。

結論、ロシュロール殿下は同行しアルテナはアシュモード陛下率いる部隊で万が一に備えると。

私達は変わらずいつも通りの生活をしていてくれていいということだ。



「本当にいいんですか?」

「構わんよ。そんなに気になるなら、友好都市ではなく同盟でも組むか?」

「それは流石に…。」


国でもないのに同盟なんて、シュゼール王国側にバレた時がうるさそうなので遠慮しておく。「魔族側につくのか裏切者!とか顔を真っ赤にして言いそう」とフィオナ様が言うが、まさにその通りだと思う。

こうして、メドニエ訪問前の確認は少しの不安を残しまたま終了してのである。




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