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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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ヤキモチのベクトル違い。

勢いで書いてるせいでわけ分からなくなってきてます…。


「レイル君顔赤いけどどうしたの?体調悪いなら家で大人しくしてた方がいいよ。メロもあまり彼に無理させないでね。」



今日はレイル君が受ける授業はないはずだ。休日に何をしようが彼の勝手だが、体調を崩しているなら大人しくしていてほしい。



「酷いようならトゥコーテンさんの所「大丈夫だから!」…ならいいけど。」



私の提案を食い気味に遮った彼を見てメロが首を傾げる。



「レイルさんは病院が苦手なのですか?」

「病院というより、トゥコーテンさんの実験に付き合わされるのが嫌なのよ。」



実はレイル君も一度彼女の薬にお世話になっている。

確か彼が魔法の練習を始めた当初、自分の限界を試す為に乱発しすぎて魔力枯渇を起こしたのだ。当時の薬はまだまだ試験段階(主に見た目の)で、味の方は手を加えられていなかったので相当不味かったに違いない。3日程寝込んでから「絶対に枯渇させない」と青褪めた顔で言うもんだから自分も気を付けていたのだが、先日の有様である。



「まぁ、そもそも体調が悪いわけではないから安心して。」

「寧ろサラ様が来られたことにより興奮して血色が良くなっ「メロさんストップ」…チッ。」



あれ?今メロ舌打ちしなかったかな?顔を見たらニッコリと返されたので聞かなかったことにした方が良さそうだ。

というより、私が来たから興奮って何だ。練習の相手でもしてくれると思ったのだろうか。残念ながら今日はメロと女子会なので汗をかくつもりはない。



「ごめんねレイル君。これからメロとお出かけだから借りてくね。」

「二人で何処か行くのかい?」

「うん。街の視察兼お茶会。」



視察という名の新作スイーツ試食会なのは黙っておく。ちゃんとした仕事だから文句は言われないだろうけど。ついでにメロと色々お喋りしたいから同行してもらうわけだが。



「視察?今日休みだし、僕も行こうか?」

「大丈夫。」

「レイルさん、サラ様と一緒にいたい気持ちも分かりますが自重くださいませ。」

「メロさんだってもうサラの侍女じゃないんだしお供する必要ないのでは?」



先程より更に良い笑顔のメロと王子様スマイルのレイル君。二人の周りに『ゴゴゴゴゴ』って文字が見える気がする。仲良いのか悪いのか謎である。



「私がいなくなった後の屋敷の様子を聞きたくてついでにお茶に誘ったの。」

「そうですよ。レイルさんヤキモチですかぁ?」



これ以上は埒が明かなそうなのでメロの背中を押して練習場を出ようとするのに更に煽るせいで、レイル君の顔がヤバい。般若降臨してる。



というか、ヤキモチって?

レイル君、メロのこと好きなの?






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