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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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メロは万能。

遅くなって申し訳ないです。


メロの家族を筆頭に8割方領民の移住が無事終了したのは彼女と再会してから4日後だった。

市場エリアも活気づき、学校からは子供達の楽しそうな笑い声。

それに比例して、



「増える役所の仕事ぉ…。」



現在の時刻11時05分。役所の交易課でヤシュカとの定例会に参加し終えて設けられている執務室に戻るところである。

今までは一人で使用していた其処は移住してきた父とその側近が数名加わり、仕事が分担出来るようになってラクになった。



「ラクに…?増えてるのに…?」



いや、増えてはいるが勿論プライベートの時間も取れている。このまま丸投げしていければ引き籠もりコース確定だろう。

執務室で定例会の報告をした後の予定はないので本日の業務終了。決してサボっているわけではない。父達に仕事に慣れてもらう為に振り分けているだけだ。

そんな言い訳を心の中でしつつ、スキップしながら役所から市場へ移動する。途中お店のオバちゃん達にお菓子を分けてもらってその先の学校へ。



「理事長さんこんにちはー。」

「おやサラ様。今日は授業を受けに?」

「いや、違います。お菓子貰ったから職員の皆さんで食べてください。」



たまにコッソリ教室に忍び込んでいるのがバレていたのだろう、からかいを含んだ声にいたたまれなくなって独り占めしようと思っていたお菓子を押し付ける。両手いっぱいに持たされてもニコニコしてる理事長さんに「メロさんは今訓練場ですよ」と教えられ、お礼を述べて目的の場所へ走り出す。



両親が飲食店をしているからそのお手伝いを続けるのかと思っていたメロは、学校の教師兼生徒になっていた。

マナーの勉強等を子供達に教えつつ、魔法の精度を上げる為に机にかじりつき理論やら何やらの知識を吸収し。元々才能はあったのだろう、すぐに上達してレイル君と撃ち合いまでしているとか。



「メロいる?」

「あらサラ様。っと、暴発はよろしくないですねレイルさん。」



静かだったので危険はないだろうと判断し顔を覗かせれば丁度レイル君が魔法を放っていた所だったらしい。私の登場に驚いて暴発したソレを上手く相殺したメロはそのままこちらへ向かってくる。



「ごめんなさい、邪魔しちゃった?」

「とんでもございません、丁度休憩しようと思ってたのですよ。」



ね、レイルさん?と固まったままの彼にメロが声を掛ければ、少し顔を赤くして彼女に駆け寄るレイル君。

ん?顔赤い?



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