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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
22/208

【???side】盗み聞きは、にゃんとスバラシ

キャラの設定上凄く読みにくくなってしまいました。申し訳ないです。


「ドルベルド領の領主様が昨日の夕刻に屋敷を出たきり行方不明らしいよ。」

「やだわ物騒な。向こうはあまり治安がよろしくないんだろう?」

「変な輩がうちまで来ないといいが…。」



商い道具背中にフラフラと散策してれば、にゃんとも不穏な会話が耳に入ってくる。

アタシが現在滞在しているオズマン領の隣のドルベルド領の伯爵様が行方不明にゃんて。此処である程度稼いだら次はそっちかと思っていたけど、どうにも雲行きが怪しいので断念せざるを得にゃいらしい。

だがしかし、オズマンから他に行ける所といったらドルベルドしかにゃいのだが…。これは一度引き返すのが得策かにゃ?

今回の商売で稼いだ額から必要経費を差し引く計算を頭の中でしつつ、借りている宿『ユリカゴ』へ足を動かしだす。

んー、今回はイマイチだにゃ。



「それにしても、あの森はどうしちゃったんだろうねぇ。」

「私も朝見て驚いたよ!森だった場所が壁で覆われてんだからねぇ!」



更に聞こえてくる道端の会話にチラリと視線を横に持っていく。

アタシも此処に滞在して数日、毎日のように見ていたどんよりした森が今は跡形もにゃく消えて壁…恐らく城壁が建てられていたのにはビックリした。あんなに立派にゃもの、建設するのに時間もお金もかかりそうにゃのに!派手な音だってするはずにゃのに誰一人気付くことなく、初めからそうだったかのように鎮座しているソレ。

ピクピクと動く耳が次々に人々の会話を拾うが、侯爵様は現在王都らしく詳細は誰も分からにゃいそう。

瘴気の森と呼ばれた魔素が潤沢な森に何があったのか。

気ににゃるが全く情報がにゃいせいで迂闊に手が出せにゃい。



その事も含め、やはり一度帰って村長さんと相談だにゃと思った時。



「やっぱり凄い噂ですね…。」

「そりゃぁ、あんなもん急に出来たら誰だって驚くわよ…。」



女性の声を2つ。主は少しふくよかな婦人?と、この辺りではなかなかお目にかかることができにゃいエルフ族だ。組み合わせ的にも珍しいのに、2人の表情を窺えば驚きというより呆れが混ざっている感じ。明らかに周りと違う雰囲気にアタシの直感が告げる。

これは盗み聞き案件だにゃと。



「城塞都市と名付けられてるけど、お城がないのが面白いですよね。」

「その代わりによく分からない家にあの子は住んでるけど。」



まるで中を見たことがあるかのような会話!壁が出来てから2、3日しか経っていにゃいのに!これはもうアタリとしか思えにゃいにゃ!

彼女達の繋がりは全く想像出来ないが、合流した残りのメンバーを見るにこの領の孤児院の関係者かにゃ?エルフ族は回復魔法に特化しているから、何処かの医者なのかもしれにゃい。

是非ともお近づきになりたい。あの中が知りたい。城塞都市と言っていた。ならば森はなくなったのだろうか。

尾行するか正攻法で攻めるか。これはもう帰る帰らないの話ではなくなってしまったにゃ。



好奇心は猫をも殺す?知らにゃい!

アタシの鼻が商売の匂いを嗅ぎとっただけにゃ!

決して面白そうとかではにゃい!











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