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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
199/208

クレームかい。

急いで更新したので、誤字脱字あったらすいません。話の流れもかみ合っていないかも…。


皇太子がお願いしてくるまで遠慮なく笑い、一度拘束を解除して着席したところでもう一度拘束。

さっきからなんだこれはと叫んでうるさいので声も奪ってやろうかと思ったが、父に止められたので我慢して彼の話を聞くとする。



「それで?本日は事前の連絡もなくこちらにいらしたようですが、余程急を要することが?」

「いや、そうではないが。」

「………。」

「サラ、落ち着きなさい。」



用意された安い紅茶(こんな奴に緑茶を出す価値もない)をその顔面にかけてやろうかとも思ったが、またしても父に止められて我慢。



「こちらに派遣した部隊がなかなか帰ってこないから私直々に確認しに来たのだよ。道中で見るも無惨な最後を遂げているのを発見し、ついでに持たせていた記録用魔導具を回収して確認したが…。貴殿、なかなかに恐ろしいことをするじゃないか。仮にもこの国の王太子妃だったんだぞ?」

「こちらに傍観をお願いして隙を見て攻撃してくる皇太子さんの性格の悪さよりはマシじゃないですか?お陰様で、婚約者が命を落とすところでした。」

「貴殿の前に王太子妃と殺りあっていた彼が…。それは申し訳ないことをした。」



謝る気など皆無な笑顔で経緯と共に説明を始める皇太子に対抗してみたが、こういう場に慣れていない私にはなかなか難しいようだ。

というか、攻撃しようとしたことに関しては否定しないのか。あわよくばだったんだろうな。

私がタイミング良く帰れていなかったら万が一があったのかも。



「それで、正式に宣戦布告でもしに来られたのですか?」

「まさか!あのような映像を見せられて喧嘩を売ろうなんて、そこまで愚かではない。」



いや、喧嘩売ってるやん、とはツッコまないでおく。

じゃぁ何をしに来たのだと父が視線で促すと、元々偉そうな(実際偉いんだけど)態度に加えて、ソファにふんぞり返って更にその雰囲気を強くする。

実際は体動かせないから後ろに傾いただけで威厳も何もあったもんじゃないが。しかし重心の移動が可能ということは、少し拘束が解けてきているのだろう。意外と早いのに少し驚く。魔法耐性が高いのか。



「ここに来たのは、報告と王太子妃の件だ。」

「報告?」

「あぁ。この国の王族は把握している限り全て処刑した。ここにいるであろう奴等を除いてな。」



獰猛な瞳で言葉を発する彼に少し恐怖を感じた。皇帝は穏健派と言っていたが、息子は過激派のようだ。

アルテナにいる王族、レイル君・カイル様・フィオナ様の3人以外は本当に亡くなってしまったのだろう。ここにいることを王太子から聞いて確認に来たということか?可能であれば、3人の命も…。



「それで?皇太子自ら殺りに来たと?残念ですが、貴方がどれだけ強くともそれは不可能です。寧ろ逆に今日が命日ですよ。」



なんてったって現在魔族の王弟殿下がルンルンで観光してるからね。遭遇したら笑顔で魔法ぶっ放すよ彼は。



「報告はまぁ分かりますが、王太子妃の件とは?」

「そっちの方が大事なことなんだがな。私の婚約者にするつもりだったのに、何てことしてくれたんだ貴殿は。」



いや、知らんがな。

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