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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
166/208

失敗作やん。

閲覧・ブクマ・評価ありがとうございます。勢いで書き上げているので誤字脱字が異常なほどあるかもしれません。すいません。


「皇太子に亡命の手伝いしてもらうって言ってなかったか?」

「最初からそんなつもりは無いってさ。んで、建前上の亡命先として此処に向かうようにするから到着次第捕縛してほしいってお願いをしに来た感じ。」

「…まぁ、ご愁傷様だな。」



後で知らせるからアンタは行きなさいとトゥコーテンさんに言われてしまったので、その会話だけを聞いて屋敷を出てきたけども。何も聞こえなかった時より気になってしょうがない。二人が帰ってくるのは早くても明後日だし、それまでモヤモヤしていないとなのか。



「こちらでよろしいでしょうか?」

「あ、はい。ありがとうございます。」

「とんでもございません。またいつでもいらしてください。」



案内をしてくれたエルフの人にお礼を言えばそんな言葉と共にUターンしていった。その姿が見えなくなるまでとも思ったが、皇太子と万が一鉢合わせしたら厄介なので自分もすぐに魔法陣へ向かう。

先日配置したソレは特に問題なく起動しているように見えるが果たして。こればかりはパーシルさん達の腕を信じるしかないのだけど。

城門の倉庫にある魔法陣より少し小さいソレに乗る。鴉は屋敷を出る時に時に飛ばしたから私より先に戻っているはず。行先も役所固定だから問題なし。



「よし。帰るぞ。」



呟いた言葉に反応したわけではないと思うが陣が光り始めてワクワクする。きっと瞬きの合間にアルテナに…



「………。戻ってないやん!どこだここ!?」



一瞬浮く感覚ののち瞼を持ち上げたが、目の前に見えるはずの役所は無し。それどころかアルテナですらない。何処かの大通りだろうか、朝早いのでまだ人の気配はしないが。



「っ!変装しないと…!」



自分の髪色を思い出してすぐに魔法をかける。全体のイメージを変えるのはまだ完全じゃないから髪色を変えるのを最優先にしたが成功しただろうか。近くに鏡みたいなものがあればいいのだが、ぱっと見それらしきものが見当たらないのでどうしようもなく不安だ。



「ん?アンタ、この辺の人じゃないね?」

「え、あ、はい。自領に帰ろうと夜明けから移動してまして…。」

「なんだそうかい。なら早く帰って戦争に備えた方がいい。」



後ろからの声に内心ビックリしながらもなんとか返答すれば、開店作業する為に出てきたらしいオバちゃんは訝しそうな視線をやめてくれた。



「ったく…、ただでさえ戦争で大変なのにあの森も気持ち悪いことになってるし…。」

「森?」

「ほら、魔女が作り変えた森だよ。昨日からあそこだけずっと黒い雲がかかってて不気味なんだよ。」



指差された先を目で追うと良く知った城壁が見える。どうやら隣のドルベルド領に飛んだらしい。そこまで離れた所でなかったことに安堵なのだが。



「何あれ…。」



アルテナの上だけ真っ黒で真っ暗な光景に絶句する。あんなのすぐにでも鴉の報告が来そうなのにそんなのまったく無かった。調査中で今も結果が出ていないのだろうか。

考えていてもどうしようもないのでとりあえず転移するしかないけど。

普段なら自宅まで可能な転移が城門手前までしか行けなかったことに、大事なんだと思わざるを得なくなる。


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