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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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実は長期間離れるのは初めて。

閲覧・ブクマ・評価ありがとうございます。ワクチン接種無事終了しました。副反応で腕が痛すぎて動けない日々が続いたせいでストックが増やせませんでした。現在10/11投稿分まで終わっています。仕事さえなければ…。


結局トゥコーテンさん達についていくことになり、彼等と日程の調整をすること2日。アルテナを満喫しまくっているキルト君が渋ったけど無事出発することになったのである。君、何の為に来たんだいまったく。

彼等の国に一番近い領までいつもの如く転移魔法陣を使う為に正門にやってくると、お見送り部隊が。



「留守は任せて。」

「うん。最悪顔だけ見せたら私だけ先に帰ってくる。」

「それはそれで心配だからやめて。」



彼なら喜ぶと思って言ったのに逆に心配されてしまった。早く帰ってきて欲しいのに一人で戻ってくるのは駄目って。どうせ転移するんだし危険はないと思うのだが。

ズラリと並んだ魔法陣に圧倒されているキルト君を横目に目当てのソレを探す。此処に部外者を入れるのは良くないかなとも思ったけど、自分達の足で向かうとなると5日はかかるらしいからね。キルト君の祝福は自身にしか適用されないからと申し訳なさそうに言われたのを思い出す。意外と祝福持ち多いな。



「カイル、向こうの方達に失礼のないようにね。」

「嫌だな母さん、こんなんでも一応元王太子だし。そこはちゃんと上手くやるよ。」



あちらもあちらで親子の会話が繰り広げられているが、その隣のトゥコーテンさんとキルト君はお互い視界に入れたくないのかどちらも壁を睨みつけている。村長さんはなんで仲が悪いキルト君をこちらに寄越したのだろう。彼からは招待を受けただけでそれ以外のことは語られていない。本当に顔を見せるだけならいいけど、まぁ絶対違うよね。



「向こうまでどれくらいだっけ?」

「えっと、3日くらいかな。シュゼールはすぐにでも出れるけど、そこから先に魔法陣はないみたいだし。まさか帝国の向こうにあるなんて思わなかったよ。」

「帝国内では何もないと思うけど気を付けるんだよ?」



帝国を抜けるのに2日とみているが果たして。その間に戦争が始まってしまうとゴタゴタして移動が大変そうなんだが。



「居ない間はレイル君と父さんに全て任せるから。本当にヤバそうな案件だけ報告書送ってきて。」

「分かった。家のことも任せて。」

「シュゼールが攻撃してきても大丈夫だとは思うけど、万が一何かあった時は…。」

「役所の地下施設に避難。それか病院の地下牢だよね。」



昨夜散々話したことを繰り返し伝えれば苦笑いと共に続きを言われる。

結界が機能しなかった場合でも避難する時間くらいはあると思って急いで役所の下に避難施設を作ったけどちゃんと使えるかは正直自信がない。作ったのは本当に昨日の寝る前で、今朝も存在の確認しか出来なかったから。



「微調整はこの後僕がちゃんとしておくから大丈夫。ははっ、サラは心配性だね。」



頭を撫でてくるレイル君の手を恥ずかしいからと掴めば、今度は空いてる方の腕で抱き寄せられてしまった。いちゃつくなとトゥコーテンさんにからかわれたが、別にそんなつもりはないので引き剝がすのを手伝ってほしい。



「気を付けてね、いってらっしゃい。」

「…いってきます。」



ほっぺにキスとかいらないんで、普通に送り出してください。

またからかわれるじゃん!と振り向けば既にお出掛け組の姿はなく、フィオナ様だけがニヤニヤしていた。


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