彼女のその後。
いつもありがとうございます。モチベ下がって進まなくなりました(笑)現時点で9/17投稿分までの予約は出来ています。そろそろ新しい仕事が始まるので自由な時間が減ってしまいますが、それまでに少しでもストック出来るように頑張ります。よろしくお願いします。
話し合うかなと決めたものの。
「んあー!!クーラー最高!電化製品神!」
「お昼ご飯素麺でいいですか?」
「素麺!懐かしい!食べる!」
まぁそんなすぐに行動に移せるはずもなく。
先日無事に監視が解かれ自由になったミリアさんを自宅に招待して一緒にまったり。かと思いきや、エアコンの下で騒いでる彼女に素麺片手に近寄れば更に騒がしくなった。
私は此処にずっと居るからそんなに懐かしさは感じないけど、彼女はずっとお城で過ごしていたしね。テンション上がるのも分からなくもない。
「あー…このシンプルな感じ…最高…。城の味付け濃かったからしんどかったのよねぇ。」
「この世界は基本濃いですよね。街の飲食店もその傾向が高いですし。」
「和食の店とか出来ないかしら…。」
つるんっと次々に吸い込まれていく素麺を見てもっと茹でた方が良かったかと思う。しみじみと呟いた彼女だが、和食の店はなかなか難しい気がする。食材や調味料は揃うので問題はないが、作り方とか教えるのがね。
「なんならミリアさんが作ればいいのでは?店舗の空きはありますし、すぐに営業出来ますよ?」
「え?本当?…でも、一人でやるのは流石に無理が…。」
「今はヤシュカとの交易も停止しているのでお客は住民だけですよ。今のうちに地盤固めしておけば交易再開してもスムーズにいけると思いますが。」
一人でキツイならアルバイト雇えばいいわけだし。この街大人組は基本何かしらの仕事しているけど、学生とかは授業終わったら暇しているからね。それに兼業している人もいるし。
お客の方もきっと問題ない。好奇心の塊みたいな人達ばかりだし、常連になる予定の私がいればそれだけで入店してくるだろうし。
「まだ自由になってそこまで経ってないのにこんなに良くしてもらっていいのかしら?」
「そこがこの街の良い所です。早速空き店舗見に行きますか?内装とかの希望も出してもらえればいじっておきますよ。」
「行く!あぁ楽しみ!アルバイト募集もしなきゃ!」
最後の一口を綺麗に啜った彼女は食器を急いで洗ってくれた。いつも自分一人だと面倒で後回しにしちゃっているからとてもありがたい。
その間にトートバッグにメモ用紙やらを詰め込み、役所の方に開業届と従業員募集の用紙を準備してもらうよう手紙を送っておく。
「何してるの?」
「役所に必要な書類の準備をしてもらようにお願いしたんですよ。さて、行きましょうか。」
その後話を聞きつけてきた住民が一緒に店舗を見学し、興味深々な彼等のおかげで大繁盛することになるのである。従業員も予想以上の応募数(長期休暇中の門番さん達もちゃっかり応募していて笑ってしまった)で面接に時間をとられ開業が遅れたこと以外は順調で、ミリアさんもとても楽しそうで何より。
終わり方が中途半端な気がしますが気にしないでください。
 




