これで解決…じゃないの?
深夜テンションで一気に入力してるので、誤字脱字が激しいかもしれません。読みにくかった申し訳ないです。
「サラ…?」
しばし沈黙からの私を呼ぶ声に、誰よりも驚いてフリーズしていた思考が動き出す。
いま私、喋ったよね?え?解呪出来たの?
「サラ!」
「ちょ、うるさ…。…ごめんなさい。喋れるけど、体は動かせないみたいです。」
ちょっと期待して右手に力を入れてみたけどビクともしないので、残念ながら回復したのは声帯だけのようだ。意識が一番最初に戻っていたことは伏せておく。お互い恥ずかしいだろうし。
移動するのに扉に向かっていたのであろう三人がバタバタとすぐ横まで来たのが分かる。更に私の手を握って耳元で叫んでいるのはレイル君だろう。
「ははっ、凄いね。解呪も出来ていないのに。」
「パーシルさん達のおかげだと思いますよ。あの、この呪いってどんな効果があったんですか?」
ハンナさんが私を呪った経緯もその効果も何一つ知らないのだ。尋問していたレイル君が居るのだ、折角会話出来るようになったし聞いておきたいところである。
「効果?あぁ、資料を見るに最悪死に至らしめるものだね。種族によって影響の度合いが違うらしい。メドニエの王族だけが栽培出来る特別な植物が使われているね。」
「そんなのあるの?」
「はい、向こうで色々調べていたら発見しました。毒を中和する毒だそうで。毒による王族暗殺対策でその情報が漏れないように徹底的に隠されていましたが、たまたま温室を見つけた時に見たことない植物でしたので一株拝借して城の図書室で確認しました。」
いやいやいや、拝借って。私とメロがパーシルさん達の所に行ったりしてる間に何しているかは気になっていたけども、それ泥棒じゃないですか。しかもそんな大事な植物の資料が普通に図書室で閲覧出来るのは駄目でしょ。え?なかったから禁書室に忍び込んだ?それもっと駄目なやつだから。
「でも、そんな貴重な植物使ってるのに解呪なんて作れるの?」
「毒を中和する毒ってさっき言ったでしょ?逆も然りさ。先生の所にある毒薬の中からこの植物と相性の良いものを探すんだ。それでも駄目だったら、ヤシュカから取り寄せて作るしかないだろうね。まぁパーシルさん達の負担はだいぶ減らせるだろうし、サラも全快じゃないにしろ動けるだろうからだいぶ進歩だよ。」
確かにそれなら今の状態よりずっといいな。多少体の不自由が残るしかもしれないが、ほぼ問題は解決じゃないか。
「ところでサラ、貴女やっぱり体は動かせそうにないかしら?」
「うーん…、そうですねぇ…、無理ですね。自分的にはさっきから右手を動かしてるつもりなんですけど、さっぱり。」
「そう、残念ね…。サラ、中和剤を飲むにあたって体が動かないとなると、レイルに介護を頼むことになるけどいいかしら?」
口移しの必要なくなったけど、結局口元まで持ってかないといけないから誰かの力が必要よ、とトゥコーテンさん。
え、そこはトゥコーテンさんでいいのでは?それで解決なのでは?
何故そんなに嬉しそうなのレイル君。




