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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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迷案、落ちてくる。

閲覧、ブクマありがとうございます。評価の方もしていただき、一人で小躍りしてますw


「そういえば、サラのお姉さん?でいいのかな?あの人、聖魔法使えるんだね。あんなのじゃなければアルテナに欲しい人材だったかも。」



あれからまた少し沈黙して口を開いたレイル君の次の話題はリーナについてだった。

ヒロインであるリーナは先代からの日記の通り、今回も変わらずな設定らしい。確かに聖魔法は珍しいかもしれないけどあれは浄化魔法の上位交換みたいなものだし、浄化魔法だけでもそこまで問題は……あ、私の呪いがなんとかなったかもしれないのか。うーん。



「サラの呪いを解くのに必要だったかもしれないけど、あんな妄想癖のある人間を入れるのはちょっとね…。ヒロインだのストーリーだの、あれはなんだったんだろうな…。僕がサラにこき使われてる?何も知らないくせにふざけたこと言わないで欲しいよね。」



わーお。あの人は何を言っちゃっているんだ。一人でブツブツ言っていたのを耳のいいレイル君が拾ったわけじゃないよね?これ、解呪終わったらもう一度報告されるよね?変に反応したら絶対何か知ってると思われるだろうから、気を付けないと。



「あぁ…もう。こっちに戻ってきたらちゃんと君に婚約の打診をするつもりだったのに。上手くいかないなぁ。これでロシュロール殿下の方選ばれたら…。」



レイル君、独り言多すぎやしませんか?そんなこと考えてたの?

以前メロに話したように、彼の好意に気付いていないわけではない。向こうも隠すことはしていないから。ただその感情は私が彼を助けたことによる崇拝みたいなものだと思っているから、いつかは薄れると放置していたけど。

婚約かぁ。僕が貰うって言ってたのは冗談じゃなかったのかぁ。


それからはレイル君も喋らなくなり、本を持参していたのか紙を捲る音だけが聞こえてきた。時折交代でトゥコーテンさん達が様子を見に来ては少しだけ私の治療をしてまた休憩に入るといったのが何回かあったけども、彼が喋ることはなかった。



(別に嫌いではないのよ。前世黒髪のイケメンが大好きだった私からすればストライクド真ん中だし。でもお付き合いするとなると必然的に私の秘密も打ち明けなきゃいけなくなりそうだからなぁ。流石に家に入れないは無理だろうし…。いや、こうなったらあの箱庭をどうにかしてレイル君にも動かしてもらえるように改良すればもっとラクできるのでは?)



それ以外にも問題があるのをこの時の私は完全に忘れていて、ジワジワと彼への好感度を上げていくのである。


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