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【完結】魔女の箱庭  作者: うかびぃ
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お義母様、怖いです。

閲覧、ブクマありがとうございます。ストックがまた無くなったので、更新頻度低くなったらごめんなさい。


「あれ?また手紙ですよ?」



今度がカミュさんが箱の手紙を見つけたようだ。さっきの返事も書けてないのに!とトゥコーテンさんが舌打ちをした気がする。うーん、監視モニターだけじゃなくて連絡用にも作った方がいいかな。



「もう!役所にある監視モニターみたいなのがあればいいのに!で、今度は誰から!?」

「えっと、正門の警備の方?からです。報告書なので役所の担当以外の返信はいらないそうです。」



同じ事を考えてた彼女の機嫌がどんどん悪くなっているようだ。近くでスタッフさんの小さな悲鳴が聞こえてくる。

正門の警備というとゾンデルさんに基本全て任せているのだが、判断に困る案件でも発生したのだろうか。



「現在正門前にスヴェン殿の妻と娘を名乗る者が居座っています。先日離縁なさったことと、万が一此方を訪れてきた場合はお帰りいただくようにと話されていたのでそのままそれを伝えたところ、娘の方がいきなり発狂して魔力暴走を起こしまして。至急対応出来る方の派遣を要請します。だそうです。」

「あの元妻と元娘か。確かにそろそろ追い出されるって言ってたわね。それで此処に来るとか馬鹿じゃないの?」



全く持ってその通りなのだが、父よ、いつの間にそんなことになっていたんだ。そういえば、メドニエに向かって割と早い段階で監視鴉の私情での使用の許可をくれと手紙が届いていたから目的も聞かずオッケーしたけど。あの時か。



「もう!サラがこんな状態じゃなければすぐにでも解決するのに!」

「あの…、スヴェン殿とは…?」

「アルテナのナンバー2よ。サラの父親で、いずれはサラの仕事を全部押し付けられる可哀想な男。」



パーシルさんの質問に答えたトゥコーテンさんだが、酷い言われようである。確かに父に役所の業務を任せようとは思っているが、インフラ整備は私しか箱庭をいじれないから頼めないし。全部じゃないよ、うん。

だからトゥコーテンさん、「サラは自分がラクする為にしか頑張らない残念な魔術師よ」なんて言わないでください。解呪成功後の二人の対応がそっけなくなったらどうするんだ。



「元妻子に関しては元旦那がなんとかす「何の話かしら?」…げ、お義母様。」



指先にピリリと電気が走った感覚と共に聞こえてきたのは、トゥコーテンさんのお義母様になるフィオナ様だった。どうやら今のは彼女が原因らしい。



「げ、じゃないわよトゥちゃん。変なサイレン鳴るからお昼寝してたのに飛び起きちゃって目覚め最悪だし、カイルが何故か図書館から手紙寄越してくるかと思えばサラちゃんが大変って書いてあってビックリだし。で、来てみればサラちゃん呪われてるし。なんで私も呼んでくれなかったのよ。」



ノンブレスで話すフィオナ様。お昼寝…平和そうで何よりです。

寝起き最悪だってカイルが言ってたから起こさなかったんですよって聞こえた気がしたが再び走った電気に、動かせない体がこのまま無事解呪出来るのか不安になってきた。


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