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#77 魔王軍の刺客が現れた件

 錬金術師を倒したその1週間後の日の真夜中。プロスペレの壁の前に1人の男が現れた。髪は栗色、長さは短め。赤い十字架の印が刻まれた白生地の服を纏っている。その服には物理攻撃、魔法攻撃共にダメージ軽減する魔法が付与されていた。

 「貴様、何者だ!?」

叫ぶ門番2人が切りかかると、男はただかわしにかわして彼らの後ろ首にチョップを食らわせて、気絶させる。

「無用な殺戮は好かぬタイプなのでな。しばらく眠っていて貰うぞ。」

男はそう言って倒れた体を横切り、門に手を触れる。すると、そこは崩れ落ち人一人が入れる高さの穴が生まれる。

 彼はそこを潜って町の中に侵入して、飛び上がり屋根上へと乗る。

「魔王様の言っていた異邦人とその一味の住むという洋館か。」

男はそう呟き上を走り抜け、時折家と家の間を幅跳びして、僕らの住む洋館に真っ直ぐ向かう。

 

 そして、辿り着く。男は急ブレーキを掛けて、さらに体を捻り館の門の前で止まる。そこで彼は気付いた。

 男の目には不可視のはずの結界が館を囲むのが映る。

「結界...か。1つ1つはありふれた堅さだが、何層も重ねているところが賢いな。」

そう小声で言う。

 

 そこで、僕の目が覚める。落ちる悪夢が俺を起こしに来たのだ。見ると、窓の外には1人男が立っている。そこから感じるのは多少のプレッシャー。殺意に近いオーラも感じる。

 俺はそいつが敵だと予測する。棚の上の剣を腰に掛け、館を出て門を挟んで男の前に現れる。

「どうした、こんな夜遅くに?用があるなら明日にしてほしいんだが。」

と言うと、相手は

「剣を持ってきておきながらまるで好ましい来客のように扱うか。本当は私が味方ではないことを察しているのだろう?」

と返してくる。

「やはりお前は敵だったか。」

その言に俺は剣を抜く。

 すると、敵は戦闘モードに入ったようで目の前から消える。

「どこ行きやがった!?」

俺が言っていると、既に奴は後ろに回っていた。

「後ろっ...!」

気付いた頃にはもう遅い。俺は背中に蹴りを入れられ4、5m吹っ飛ばされる。


 「じゃぁ、宣戦布告ってことで...。俺は魔王軍十二幹部が一角、愚者のゲオルギウス。魔王様に命じられ貴様らを暗殺しに参った。聖ジョージって言ったら分かるかな。」

敵、もといゲオルギウスはそう言う。ゲオルギウスではピンと来なかったが聖ジョージと言う言葉には心当たりがあった。

 「聖ジョージ大聖堂とか言う奴の聖ジョージか?」

俺が聞くと、ゲオルギウスは頷く。

「なるほど私の加護を受ける聖堂を知っているか。異邦人とは魔王様から聞いていたが、まさかあの世界からの異邦人だったとは。」

"あの世界"と言うのはおそらくの生前の世界、ゲオルギウスと聖ジョージは同じ意味、さらに「聖」と付くってことは聖人的な何かなのだろう。聖堂の名は幾つかのアニメで聞いたことがあったし、キリスト教の言い伝えに関しては前の世界にキリスト教徒の友人がいて、聖人だとか使途だとか三位一体だとかそう言う初歩的な所は聞いたことがあった。

 となればその聖人とやらが魔王軍幹部となっていることになる。幹部としての名は愚者。奴の立ち位置は完全に反転していた。

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