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#59 大悪魔が復活を遂げた件

 魔王の領地。そこにある闇の森。そのさらに奥。その日、そこにあった十字架が砕け散った。その瞬間、その白い輝きは失われ、地面に散らばった。

 そして、地響きが広がり、地面が陥没。そこより現れるは、漆黒の翼と暗紫の肌、巨大な手足に紅に輝く目。加え、無数のコウモリ型モンスター。口元からは銀色の鋭い牙が顔を出し、不敵な笑みがうけべられている。

「フハハハハハ...!」

続いて、森中に響く高らかな笑い声。その様子に城から見つめる魔王も冷酷な微笑を浮かべていた。

 そこへ、魔王の側近が慌てた様子で駆け付ける。魔王は窓からそちらへ目を移し、彼に問う。

「どうした、我が僕よ。」

「只今、ダークエルフより通達がございました。ベルセルクに封印解除を任せたミノタウロスですが、また奴に倒されたようでございます。」

「奴とは誰か。」

「新嶋悠人。前魔王様を打ち負かしました熊谷和人と同じ異邦人だと思われます。」

「そうか。では、手を打たねばならんな。」

 と、その頃、森の奥。そこには先程の黒き者、もとい魔王軍十二幹部の内1人、大悪魔べリアルがいた。そいつは同じく先程の蝙蝠たちを連れ、森を抜けて魔王城に最も近い人の町グリージャへと向かい始めた。そこは、魔王軍により占領され、重労働を課せられた町。魔王崇拝が強要される恐ろしい町。そんな中、人々は軍となり魔王に対して反乱を起こしたのである。魔王はこんなことに軍を組むのは無駄だが、そうでもしなければ永遠にこの状態のままである。しかも、現魔王は魔王らしくもなく優柔不断である。だから、流石の魔王も困り果てて、保留していたのだ。

 そこで、べリアル。我こそがとグリージャへ出向かい、呪いによって町の人々を労働に戻らせようとするのである。この突然の出来事に町側の軍は一切の対応力を発揮出来ず...。気付けば、人々の首には本来召喚獣に取り付けられるはずの『隷従の首輪』が取り付けられていた。これが、べリアルの使う呪いの内1つ、「絶対隷従アブソリュートスレイブ」。あらゆる生物との隷従の儀を可能とし、意のままに操られ、永遠に解けることのないと言う恐ろしい呪い。

 その結果、町の軍は無力化し、やがて隣接される工場へと戻り、重労働へと自ら戻った。こうして、彼らの日常は後戻りし、大悪魔は魔王からの称賛と魔王軍からの名声を受けたのである。


 そして、大悪魔復活の影響はプロスペレまでに及ぶ。ギルドには大量の悪魔系モンスターの依頼書が押し寄せ、ボード一杯にピンからキリまで悪魔討伐の紙が貼り付けられる。これを見て、クエストに出掛けた冒険者たちが大怪我を負って、最悪遺体となって帰ってくる者も決して少なくは無かった。

 日々はその連続でギルドは原因究明を急ぐため、ギルドを閉鎖。いくつかの悪魔討伐クエストを受け、幸い重傷を負わず、まだまだ戦闘可能な悠人たちも停業を余儀なくされた。しかもそんなことが各地各町で深刻化していったのだ。

 この動きに復活を感付いたわずか数人の魔剣持ちたち。彼らはそれぞれに思う。ある者は倒すべきと、またある者は喜びであると。。

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