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#41 3人目の仲間も残念な女だった件

 グリモワの領主の娘その人を仲間に率いれた俺たちは求人募集を締め切り、代わりに横にあった黄色い判子のクエスト「ラージフロッグを5体討伐せよ」の貼り紙を外し、手続きを済ませた。

 ラージフロッグ。その名の通り、巨大なカエルのモンスターらしい。しかも、肉食で毎年毎年家畜が被害に会っていると言う。こなグリモワの近くに魔法使いの森と呼ばれる森があるのだが、奴等はそこに潜んでいるらしい。これは、カウンターの人から聞いた話である。説得力の「せ」の字も無かったが。

 それでも、その情報は正しかったようだ。魔法使いの森を3人で歩いていると、拓けた場所まで来た。そこには、巨大なカエル5体がいて、何かの肉を貪り食っている。辺りにモコモコの毛が散乱してるところから見て、奴等が食べてるのは、家畜of家畜の羊であろう。

「しかし、中々の気持ち悪さだな。ちょっと、吐き気して来たかも。」

カエルの口には大量の血、地面にも大量の血。俺は口の辺りを片手で押さえ、本当に吐き気を催していた。それなのに、ルナやアリシアはピンピンしている。あっちよりこっちの方がよっぽど気持ち悪い。

 「どうしたのぉ?」

「大丈夫?」

2人して心配そうな顔を向けて来る。いや、それはこっちの台詞だよ!そんなことを思っていると、アリシアが

「悠人、えっとね。ルナから冒険者になってから間も無いって聞いたし、また慣れてないかもしれないけどね...。冒険者になったらあれぐらい日常茶飯事なのよ。」

と言った。そんなフォローなど何の慰めもならない。保健で言う所の「個人差があります」である。

 だが、2人だけに戦いを任せるのは申し訳無い。俺は吐きそうになりながらも、

「さぁ...行くか...。」

と弱々しく言った。

「うん、行くよぉ。」

「え、ええ...。」

2人もそれを承諾し、一斉にカエルに飛び掛かった。

 「『スマッシュ』...。」

今いち力が入らない。それをアリシアが魔法でフォローする。ルナは噛みついてきたカエルに固有スキル「ディスポーズ」で対抗。そのカエルの顎が外れた。そのカエルにアリシアは、

「『ライトニング・ストライク』っっっ!」

と唱え、雷を放った。轟く雷鳴。迸る雷電。それに触れた瞬間、さっきのカエルは真っ黒焦げとなった。

 そんなこんなで、俺たちは何とかカエル5体討伐を完了し、グリモワギルドで報酬5000コルドを受け取った後、俺たちは3人でグリモワを出発した。

 それから、約半日。俺たちはプロスペレまで戻って来た。門はまだ開いていたが、もう遅かったのでその日は宿に止まり、次の日の朝御飯はギルドで食べた。

 「よく食べるね、ルーナは。」

紅茶を啜りつつ、山のように積まれたホットケーキのをガツガツ食べるルナを見ながら、アリシアが言う。

「アリシアももっと食べないと、おっぱい大きくならないよぉ?」

ルナが返せば、

「よ、余計なお世話よ!」

とアリシア。本当に余計なお世話である。俺はそんな彼女等を横目に俺は頼んだハムエッグとソーセージ、食パンを食べる。

 「求人募集の貼り紙見させて頂きました。」

と、女の声がした。実は、昨日、求人募集の貼り紙を作っておいたのである。

「ん?」

「ふん?」

「?」

そんな3人は同時に声の方を向く。そこにいたのは、青く長い髪、透き通るようなブルーの瞳。とても美人で胸はルナに勝るとも劣らない大きさである。

 「誰?」

俺が聞くと、その青髪の美人に名前を聞いた。

「私はルチア・オアシス・マリアンヌ。職業は神官です。皆さんは?」

礼儀正しい子で助かった。いかにも常人っぽいし、そこの2人とは大違いだな。ルナとアリシアを目を細めて見つめながら、俺は、

「新嶋悠人。冒険者です。」

と職業とともに名乗る。それに続いて、ルナとアリシアも、

「ルーナ・リンネル・エイプリルだよぉ。ルナって呼んでねぇ。職業は冒険者だよぉ。」

「私はアリシア・ローズ・グリモワールよ。見ての通り、超絶ビューティーなグリモワ領主の娘よ!職業は最強の大魔法使いよ!私がいれば兆人力ね!」

超絶ナルシの間違いだろ。俺は心の中でツッコミを入れる。

 「ちなみに、皆さんは何歳なんですか?私は20歳です。」

「私は17だよぉ。」

「私は15よ。」

どうやら、この世界では初対面の人に年齢を聞くことは失礼と言う訳ではないらしい。特に、この状況ではだ。2人に次いで、俺も

「17歳です。」

と歳を明かした。

 すると、何と言うことでしょう。ルチアさんが涎を垂らして、

「ぜ、全員年下ですか。ウヘウヘ。」

と興奮し始めたではありませんか。

「え?」

その瞬間、俺の目が細まった。

「わ、私が理性を抑えられ無くなるような行動は止してくださいね!本当に理性を保てなくなりますから!」

そう言いいつつ、ルチアは涎に加え、鼻血まで垂らし始めた。

 これが重度の年下フェチと言う奴か。しかも、この様子だと性別関係無いんだな。常人かと思った俺がバカだった。重度の年下フェチって、下手したらビッチやナルシストよりもタチが悪い。

「あの...。」

 「是非!是非、お仲間に!」

どんどんと迫ってくるルチア。こりゃ、諦めてくれそうに無いな。そう思った俺は、

「わ、分かった、分かった。仲間に入れてやるから、落ち着け!」

とを宥めようとる。だが、彼女はさらに興奮するばかりであった。

 こうして、プリーストルチアは俺たちの仲間となった。ビッチにナルシスト、さらには重度の年下フェチ。度々重なる不可能。冒険者2人に魔法使い1人、プリースト1人。とてもバランスが良いように聞こえるだが、個人個人は明らかに残念過ぎるのであった。

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