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#171 俺たちの7人観光がいよいよ始まった件

 俺たちは他のお客さんとも協力して、スキルなども使って、店を修復。

「皆、ホントにありがとさん。売り上げの一部だが貰ってくれ。」

と店長さんは言って、手伝ったお客さんたちに1000コルドを均等に分配していく。やがて、俺たちの所にも来て、俺はボランティアのつもりでやったからお返しは不要だと思っていたのだが、

「いいや、貰ってくれ。俺の気が済まんのだ。」

との店長さんの言葉と、過半数の金欲に推されて結局、それぞれ1000コルドを貰ってしまう。


 そして、腹ごしらえも終わったと言う訳で7人観光へと戻っていく。

 まず、始めに寄ったのは街のギルド。中は教会のようで、そこにいるのもほぼ修道士で、カウンターの人も修道女。冒険者らしき人は1割にも満たない。宗教的な理由でここではアルコール類と肉類が禁止なようで、メニューには精進料理の精神っ!みたいな料理や飲み物がある。

 俺たちはその中からお持ち帰りでフルーツジュースを買っててギルドから出ていった。

 次に行ったのは街の中央にあるサント・リーヴァ大聖堂。中央広間を四角い構築物が囲み、奥を見ると、ドーム状の本堂らしきものがある。

 俺たちは歩いてその中へ。凱旋門のようなアーチを抜けた先には金や宝石で装飾された窪みが天井にあって、表面はダイヤモンドのブリリアントカットのごとく削られている。

「いつ見てもここの聖堂は綺麗よねぇ...。」

セレスはそんな天井を見ながら言う。

「あっちに最近発見された壁画があるらしいよぉ?」

次にルナは向こうを見ながら言う。

「じゃぁ、そっちも見に行くか...。」

それを聞き、俺も言う。

 案内図によるも壁画があるのはこの先のクリスタル回廊とか言うホワイトクリスタルで囲まれた道を奥まで真っ直ぐ行った隠し部屋の中。何でも、清掃員がたまたま見つけて、その奥にその絵を確認したそう。

 実は本堂外周と本堂内部とでは面積にズレがあることが測定で確認されていて、そのズレの分だけ内部に空洞があるという見解が以前からあったのだ。で、今回の件でその空洞の正体が分かったという話である。

 俺たちは修道女さんからそんな旨のパンフレットを貰って、クリスタル回廊を読みながら進んでいた。

「それにしてもこのクリスタル、よくできてるわねぇ...。」

セレスは貰ってパンフレットを腰に挟んで、上の小窓からの光を反射するクリスタルを見ながら言う。

「ホント...綺麗ですわぁ...。美の水都と謳われるだけのことはありますわねぇ...。」

れに答えるようにして、雅は言う。

 「なぁ、新嶋。確かき俺も綺麗だとは思うんだが、あそこまで見とれるものなのか?」

それを他所に耳打ちしてくるシリアンさん。俺は

「大体の女子はキラキラ輝くものが大好きなんだよ。特にお金とか。まぁ、めちゃめちゃ偏見だけど。」

「なるほど...。女子4人とシェアハウスは伊達じゃないな...。大半の女子は金で買えるというわけか...。」

「ごめん、ホントに偏見だから今の忘れて。あと、変な飛躍しないで。」

失言に失言が重なり俺たちの間に変な空気が押し寄せる。愛と金はどちらが上とかじゃなくて、天秤にかけること自体が間違っているのだ。

 と、そんな話をしながら後ろを歩いていると、俺たちはあっという間にその隠し部屋とやらの中にいた。

 壁にあるのは巨大な神話っぽい絵で構図的には風神雷神図にさらに多くの神々が加えられたみたいな感じ。風神にあたる胸元でザビエルの肖像画的なポーズをしてるのは恐らくヘラで、雷神にあたるヘラの方を指差したのは恐らくゼウス。背景は黄色と藍色に二分されていて、その中央で互いが溶け込むように曖昧な境界線で描かれていた。若干、ほこりを被ってはいるが保存状態らよさげである。

 「大きいわねぇ、この壁画。」

色々見回しながらアリシアは言う。

「アリシアぁ、悠人のが大きいがどうかは一旦脱がせないと分からないよぉ?」

「?」

そんな彼女にルナが言うのだが、小首を傾げて見せる。

「君の耳は飾りか~い?」

対する俺は久しぶりにまともなツッコミをルナに入れて見せる。節穴か~い、は何かグレーゾーンな気がするので言わないことにした。

 中央のドーム風構築物の中にも絵画あったが、細長い輪のような感じで神が人に、人が神で循環させて表してある。

 それから、本堂の中のステンドグラスだったり、教会だった、はたまた巨大な時計台だったりを見てここを去っていった。

 出ると、太陽はほぼ南の僅かに西寄りであることからもうすぐ昼だと言うことが分かる。セレスは初め、1人で食べるつもりだったらしいが、

「し、仕方ないから、私、も...?アンタたちに付き合ってやるわよ!」

と結局、一緒にどこかで食べることとに。その言い方は火を見るより明らかなほどツンデレであった。

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