表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/202

#160 竜騎士と狂戦士の斬撃戦が激し過ぎる件

 「クッソ...何者だ...?」

リザルドは言って、こちらを向く。そこにはもちろん俺とエミールの姿があって、エミールの方を見ると、

「き、貴様は...!」

と言って、彼を指差した。

 「テラーク...。」

そして、すぐさま魔王へ報告のカラスを飛ばそうとする。が、エミールはそれを突進からの斬撃でねじ伏せ、

「『スプリングキック』っ!」

とそのまま、リザルドの横腹にしなやかな足捌きでの蹴り。

「ぐがぁっ...!」

と奴は吹っ飛ばされて、向こうの木にぶつかる。

 エミールはそこへさらに畳み込んだ。が、リザルドもここで状況に追い付いてくる。まずは次の斬撃をフルンティングで防御、さらに

龍毒還しポイズンシフト!」

とグラムに毒を滴らせる。 エミールはすぐに交えた剣を離して、続いて横に凪いで液を払った。魔剣には魔力のフィルターがあるため、腐食することは一切ない。

 「ちっ...これで完膚なきまでに叩きのめしてくれるわ!第一制御プライマリ、解除。竜牙の狂剣ドラグーンセイバーっ!」

それを見てリザルドは第一制御プライマリを解除して竜牙の狂剣ドラグーンセイバーを引き出す。刃は緑の炎に包まれ、根本には龍の紋章が現れた。

第一制御プライマリ、解除。堕天の漆黒剣ルシフェルブレード!」

対抗してエミールも第一制御プライマリを解除。魔剣は漆黒に染まり、刃は深紅の光を纏った。魔剣を持つ手にもこの漆黒が浸透したが、それは手首を過ぎたぐらいでピタリと止まる。

 何故止まったかと言えば、そこに「退魔の腕輪」をはめているからである。「退魔の腕輪」とは邪悪な力、つまりは"魔"を抑制する効果のある腕輪である。その実態は古代魔術を応用したもので、使用者から神聖を抽出し、それと腕輪に刻印された天使の名を結び付けることで局部的に神力を宿らせるという象徴術式の一角。その神力を以て"魔"をねじ伏せるのである。


 そして、竜騎士と狂戦士の大激戦が幕を開けた。

 幾度も激突する緑炎の光と深紅の光。あちらが斬ればこちらが守り、こちらが斬ればあちらが守り、両者の突きが同時に相手の首を狙う。これを両者は首を横に曲げて回避。一旦引っ込めて再び剣を交えた。

 「はぁっ...!」

そこで、リザルドは少し浮いてから翼の力も借りてエミールを吹っ飛ばす。彼はズズズズズ...!と踵でブレーキをかけつつ、地面を滑り後ろ手で見えない斬撃を発動。木々を根本から斬って、その上の方を、

「『テレキネシス』っ!」

と奴の方へ。木々はドンドドドガサガッサー...!と地面に衝突し、葉を散らし、枝をへし折り、やがて横になって土煙もあげた。

 が、奴には当たらず。 今度は上からエミールへ剣筋が下りた。彼はこれを剣の腹で防いで、

蛇王の死棘デビルズスティンガー!」

と唱えて、黒い針で奴を突き刺す。

「ぐっ...!?き、貴様が何故それを...?」

「忘れたか、リザルド?俺の固有スキルは『テールム・インペリウム』、死者の武器であれば無条件で使いこなすことができるのだ。」

「なるほど...な!すっかり、忘れていたよ。」

最後には奴が彼を睨みつつ手足を切断。地面に降り立ち、やがてその手足も完全に元通り。

 そこからはいよいよ空中戦に移る。リザルドは翼を動かして飛び上がり、エミールは

「『フライト』。」

と唱えて飛び上がる。下からでも両者が睨み合い、火花を散らしているのはよく分かる。魔剣は再び強く握られ、

「『ドラゴノイドブースト』っ!」

「『ブースト』っ!」

とそれぞれ急加速し、ギィィィィッッッッッン!という音ともに緑炎と深紅が混淆した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ