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#14 蛙になって平泳ぎに初成功した件

 それから、とある湖の近くでゴキブリが見つかった。俺の体力は徐々に減っていっているが、気には障らない。俺はそのゴキブリに襲いかかった。超大型の時と違って、俺はあっさりと倒すことが出来た。俺は「ハイド」でそいつにこっそり近づき、不意討ちするという姑息で暗殺じみた方法で倒したのだ。

 その瞬間、俺の体は変化を起こした。あの時と同じ、ゴキブリから魚への進化であった。それが、終わると俺は地面を這うことが出来なくなった。それでも、ピチピチと跳ねながら、やがて、その湖の中に飛び込んだ。

 そこは、餌が豊富であった。今まで、「禍福は糾える縄の如し」なんて無神経なことは信じていなかった。しかし、今までの不幸が幸となってここで返ってきた。やはり、幸と不幸は表裏一体のようだ。俺は今までにない快適さを楽しみながらスーパースピードでピラニアを見つけた。そこから、電光石火の早業でそいつに食らいついた。「ポリッシュ」からの「バイツ」で。

 そのピラニアからは血が出る。鋭い歯が刺さり、穴が開く。そいつは、暴れながら俺を振りほどこうとする。が、ピラニアは決して獲物を逃がさない。そもそも、離さない。振りほどかれたとしても地獄の底まで追い続ける。

「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

今だかつてない程に、俺は咆哮する。

 そして、そのピラニアは屍となる。そう、息の根を止めってやったのだ。俺が歯を話すと、そいつはヒラヒラと縦に横に回りながら底へと底へと。やがて、闇の中へ消えた。かなり、深い湖のようだ。

 と、その瞬間、進化(恐らくそうだろう)は始まった。まず、口が1つに繋がり、5つのひれが引っ込んだ。続いて、鱗は消えて、ツルツル肌となり、魚の形が崩れた。体が横に広がった。口は縦に空き、横長の口が出来た。その中から長い舌がニョキニョッと生えてくる。2つの目は上へ突き出た。さらに、腹の辺りからその口へ白い筋が走る。それから、手足が2つずつ生えてくきた。指は3本ずつ。その間には水掻きが現れ、先っちょには丸い物が付いていた。

 こうして、俺は蛙となった。蛙は基本的には肺呼吸だ。長く水の中には入られない。俺は、岸まで泳いで辿り着いた。空を見れば、こんな文字と数字が浮かび上がっている。


≪ステータス≫

新島悠人-Lv.1(残り25経験値)

体力/250

生命力/250

魔力/150

筋力/400

知力/500

素早さ/230

器用さ/70

幸運/1

状態異常/アマガエル化


≪スキル≫

ジャンプアタック:高く跳ねて、空中の相手に攻撃する。

リープアボイダンス:高速で跳ねて、成功すれば相手の攻撃をかわす。失敗しても、受けるダメージが減少する。

セクリーション:粘液を分泌し、触れた相手を滑らせる。

バークド:鳴き声を上げて、仲間の居場所を確認する。また、援軍を要求する。対象が蛙の場合のみ有効。

ハイバーネーション:活動を停止して、体力と魔力の自動回復を起こす。


 かなり、空が見やすくなっていた。相変わらずの幸運指数は1だったが。そんなのどうでも良かった。蛙と言えば、蛙泳ぎ。つまり、平泳ぎ。そう、俺が一度も成功させたことのない、伝説の平泳ぎ。

 蛙になったおかげで、俺は軽々と平泳ぎを成功させた。結局、前の世界で成功させることが出来なくなった。今、俺はそれを初成功させたのだ。蛙なので当たり前なのだが。

 そして、俺は叫んでいた。

「生まれてくる生き物間違えたー!」

と。俺は、自分を産んでくれたお母さんと、育ててくれたお父さんに思いっきり喧嘩を売った。2人は今頃どうしているのだろか?少しの涙が俺の瞳を湿らせた。

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