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七話 王道ってちょっと楽しい

観察モードってことで教室に入ってからずっと眼鏡かけてる。

先生と王道君早くこないかな?

先生も攻略対象なんて嬉しいバグがおきてるといいなー♪

ってかもうゲームとか関係無しにはっちゃけちゃってもいいよね?

誰も怒らないよね?

え?怒る?

ゲームの中身知らないんだからちゃんと説明しろ?

あ、はい、分かりました。分かりましたからその握り拳を下ろしてください!


《ガララッ》


「おいお前ら席につけ。新入り紹介すっから。」

「新入り?」

「どんなやつだ?」


どんなやつって王道君ですよ王道。

名前呼び来るかなぁ♪


「綾芽、入ってこい。」

「名前呼びktkr!」

「佐々木うるせぇ。」


裕介馬鹿でしょ。

いや、僕も思ったけど。

言わないでしょ普通。


「おう!矢埜綾芽だ!皆よろしくしろよ!」

『誰がするかっ!』

「王道ktkr!」


クラスの殆どの人の声が揃ったんだけどw

あと、裕介なぜにまたktkr言ったしw

まあ、皆の仲良くしたくない気持ちは良く分かるよ。


「お前らうるせぇ。綾芽の席はあそこな。」


そう言って先生が指したのは兄様と一匹狼の間の席。

あ、そこら辺に授業中に手を挙げる人が多いからですね分かります。


ってw

皆足出してるw

そして王道君はそれを踏んでいってるw

あ、皆引っ込めた。

まあ、踏まれた人出してた足おさえて悶絶してるもんなぁ。

わぁ、いったそ~。




はい!時間移りましてこれから昼食です!

ってことで、生徒会室行ってきます!

え?食堂じゃないのかって?

いや、あの、僕生徒会役員だからね?

一般生徒じゃないんだからね?

ってことで生徒会室へ!


「んじゃ裕介。後で食堂ね。」

「りょー!」


いやー、楽しみだなぁ。

あー、そうそう。

僕にとっては裕介も妄想対象なんだよね。

ほら、最近だと腐男子受け多いからw

あれ?その定義でいくと僕もなのか?

まあいいや、気にしない気にしなーい。


「失礼しまーす。あれ、全員揃ってるんですね?」

「チッお前か。大翔が新入りを気に入ったとかほざいてるから見に行こうと思って集合したんだ。お前は呼んでない筈なんだがな。」

「むぅ、僕もまぜて下さいよ。邪魔はしませんから。」

「まあ、いいでしょう。ほら、皆さん行きますよ。」


わーい楽しみだなー!なーんて。

いや、あの、本心を言うとだよ?

主人公って超面倒臭いキャラだから本当は関わりたくありません。

でもこの状況で断るとなんか変なことになりそうだし、ゲーム内では僕も同行してたから一緒に行った方がいいかなって。

それに、ねぇ?

王道が見れるのは本当に楽しみなんだよ?

でも関わりたくはない。

僕は常に傍観者でありたいの。

だって主人公面倒臭いし。面倒臭いし。


「耳栓つけて下さい。扉を開けますから。」


んんー、謎の倒置法。

ま、いいや。耳栓装着ー。

僕これしないと目眩起こして倒れそうになるんだよね。

ほら、僕、病弱設定だから。

怒号だけでも倒れそうになっちゃうの。

え?何?何かテンション低くないかって?

だって、ねぇ?

これからくる怒号と王道君のことを考えるとさぁ。


「では、開けますよ?」


《ガラッ》


『キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』


うぐっ。

軽く目眩が・・・。

耳栓が仕事サボってニートしてるぅ・・・。

抱かせろだの抱いてだの色々煩いし・・・。

潮海様が眼鏡をかけていらっしゃるとか・・・。

あー、そういやずっとかけてたか。

まあ、いいや。

にしても・・・うぅ・・・やっぱり裕介と一緒に居れば良かった・・・。


「えっと・・・どこに・・・あ!居ました!綾芽!」


あぁ・・・副会長が王道君のとこに駆けてった。

他のメンバーもあそこ行くんだろうなぁ。


「あの、会長。僕は友人のとこにでも行ってますー。」

「お前友人のいたのか。まあいい。行ってろ行ってろ。」

「はぁい・・・。」


僕別にボッチな訳じゃないんだけど・・・。

えっと・・・裕介はどこだろ?

多分見やすいところだと思うんだけど・・・。

あ、いたいた。


「やっほー裕介。」

「ん?朝緋か。顔色悪いけど大丈夫か?」

「あの怒号を聞けば顔色悪くもなるよ。」

「あぁー、あれは強烈だよなぁ。そうだ、朝緋何食う?」

「狐うどんかな。」

「りょーかい。そろそろ王道くるんじゃね?」

「あー、くるだろうね。」


ペチペチと頬を軽く叩いて気を取り直す。

だって王道をここで逃すなんて勿体ないでしょ?

さーてまずはぁ?あれは双子かな?

多分ゲームだよね!


ってか!見やすいけど会話の内容が聞こえない!


あー、双子がくるくる回ってるー。

あ、止まったあれは右が嶺で左が慧だね。

さて、王道君の解答は?


「右が嶺で左が慧だろ!」


あ、王道君やっぱ声デカい。

普通に聞こえた。

っていうかさっすが王道!

ナイスだとしかいいようがないよね!

うんうん!

嬉しそうに王道君に飛び付く双子・・・萌え!


あ、次はワンコ書記?

あれ、もう飛び付いた。

王道君にちゃんと聞き取って貰えたんだろうなぁ。

僕も出来るけど☆←


あ、今度は会長かぁー。

Dのつくアレくるかな?くるかな?

ねぇねぇまだー?

早く早くー!


「なんっ!」


キッタァァァァァァァァァアア!!


「Dキスいただきました!」


っておいw

裕介は何でボソッとでも声にだしてんのさw

まあ、叫ばないでボソッと言ってるだけマシなんだろうけどw


《バゴッ!》


あっはー殴るときにならない音がした気がするなぁー・・・。

なぁんて・・・。

会長、僕から五メートル程離れたところに飛んできた。

何それこわぁーい。

大丈夫かな?生きてるよね?ちょっと心配だから見てこよー。


「かーいちょー。大丈夫ですかー?顔殴られなくて良かったですねー。」ツンツン


親衛隊(((((((ツンツンしてるの可愛い///)))))))


「クッソ・・・イテェ・・・」

「あ、思ったより大丈夫みたいですね。どうします?保健室行っときますか?」

「うるせぇ黙ってろ。俺様はそんな弱くねぇ。」

「なら良いですけど。」


まあ、族の総長だもんね。

そりゃあ強いだろーねw

でも会長って油断大敵とか慢心駄目とかそういうの関係なしに突っ走りそうだからなー。

ちょっと、本当にちょっと心配なんだよね。


あ、王道君が此方に来てる。

その後ろに・・・兄様だ。

よし、逃げよう。

いや、正確には裕介のところに戻るだけなんだけど。

そうと決まれば即行動ってことで裕介のところに戻ってきました。


「んだよー。あのまま絡めよー。」

「ねぇ知ってる?最近は腐男子受けっていうのが流行ってるらしいよ?」ニコニコ

「あ、はい。ごめんなさい」ブルブル


うんうん。

駄犬は黙ってるのがお似合いだよ☆←

さてまぁそれはいいとして、王道君はどうなって・・・なんで僕の方に来てるのかな?

アノ、ヤメテクダサイコナイデクダサイ。

少なくとも後ろの兄様どうにかして・・・。

こわぁーこわぁー!!


「なあ!お前も生徒会なんだろ!名前教えろよ!そこのやつもな!」

「んー?僕は朝緋潮海だよ。よろしくね?」

「俺は田中彼方(たなかかなた)よろしく!」


僕は反対裕介は偽名w

田中彼方ってどっちから読んでもタナカカナタってこと?w


「潮海と彼方だな!よろしく!あと潮海もその気持ち悪い笑い方やめろよ!」

「「「「「「「「「はあ!?」」」」」」」」」


僕以外の皆さま驚いていらっしゃるw

あー、僕が作り笑いしてると思わなかったとか?w

っていうか凄いなーw

流石王道ってところか。


「ぷっあっははははは!」

「何だよ!何が可笑しいんだよ!」

「いやだってw愛想笑いくらい誰だってするでしょ!それに気持ち悪いとか僕の顔面否定されたんだけどーwww」


いや本当に!

サラッと顔面否定されたんだけどw

はぁーおっかしい!

あ、そろそろ笑い止めないと噎せちゃいそう。


「あっはゴホッゴホッ笑、い、すぎたっゴホッはぁーいやホント、面白いこと言うねーw」


結局噎せたし!

ってちょっと!皆何でそんな変な顔してるのさ!?

僕の作り笑いがそんなに以外だったの!?


「あのー、皆さんどうかしましたー?w」

「い、いえ、貴方の笑顔が愛想笑いに見えなかったのでつい・・・」


だからってそんな顔しないでほしいんだけどなーw

また笑っちゃいそうw

あーホンットおーかしーw

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