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十五話 変わることのない。

あー、でも、刺されたのにケロッとしてると変に思われるかな・・・。

それに、縫合してて抜糸は10日後って言ってたし・・・。

変化は使わない方がいいかもしれないけど、振る舞いは普通にしようかな。

少なくとも、刺されたところを学園の生徒は見ていないはず。

朝だったし、人もいなかった。

変態は完全に自分の気配を消せるほど手練れではなかったし、心配する必要もないだろう。

と、なれば問題は学園に行ってから。

まず、僕は嫌われている訳だし誰かと触れ合うことはまず無いからいいとして。

例えば、階段で落ちそうになるだとか、思いっきり転ぶだとかしたときに傷が開く可能性がある訳で・・・。

まぁ、血がドヴァァァァっと。

あっはは泣きなくなってきた。゜(゜^ω^゜)゜。


「何かあれば私が兄に頼みますので!」

「えっ?いや、無理ですよ!僕、副会長には嫌われていますので!」

「潮海さんを・・・嫌っている?」


あれ、何か黒いオーラが・・・。

何で切れてるんですか!?((((;゜Д゜))))


「まったくあの人は・・・潮海さんを嫌うなんでいい度胸してますねぇ・・・。安心してください・・・後で絞めるので・・・ふふふ」(黒笑)


あ、これ、僕も手を出さない方がいいやつだ。

ドンマイ副会長。

生きて帰ってきてね!!←


とりあえず・・・


「鈴木さん、副会長を絞めるのは僕に何かあった時で良いので、もうそろそろ日も落ちてしまいますから帰ってください。夜道は危ないですから。」

「あ、はい!潮海さんは気をつけてくださいね!あと、兄の事で何かあれば私が対応しますから!では!」


鈴木さんは病室を出ていった。


久しぶりに隣人さんに会えたことと、僕に嫌悪の眼差しを向けない人に会えたことが嬉しい。

涙腺が緩くなって泣きそうなのは内緒だ。


「隣人さん・・・ありがとうございます。今のこんな僕でも、好いてくれて、本当に・・・。」


僕も、嫌われて、恨まれてるだけじゃないと、本当に分かることが出来たから。

でもきっと、これからは僕には関わらせちゃいけない存在だ。

少なくとも、裏の世界には触れさせちゃいけない。


ゲームをプレイしていたから、裏の世界の存在は知っているだろうけれど、でも、実際に関わった事のない人を巻き込んでまで僕は幸せにはなりたくない。


死にたくないってのは・・・変わることのない僕の意思だけど。

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