表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただ今、希望は品切れ中!  作者: あさって
1/1

シリアスさん死亡のお知らせ

第一話:そして世界は。


「これが核爆弾の起爆スイッチの入ったカバンになります。」


ロズワード将軍は緊張しながらも丁重に説明をした。

無理もない。彼の目の前にいるのは大統領だがらだ。


当選して間もない、新任の大統領。

この国の誰もが敬意を抱く存在、

そしてこの国のトップ。

無論、軍に対しても最高意思決定者であり、彼の上司である。


「このカバンは、大統領以外に開かないようにするため、

 静脈認証を設定する必要があります。

 ここに手をかざしてください。」


「うむ。」

大統領は言われたとおりに認証装置に手をかざす。

ピッという音共に青いランプが点燈する。


クリア。

認証完了。


「これで、認証完了となります。

 試しに手をかざしてカバンが開くか確認してください。」


「こうかね?」

カバンの読取装置に手をかざす大統領。

ロックが外れ、カバンが開く。起爆スイッチがそこから顔を出す。


「ところで、ロズワード君。」


「何でしょうか、大統領。」


「モノは試しと言う言葉がある。

 やらなかった後悔よりも、やってしまった後悔を選ぶ男なのだよ、私は。

 ポチッとな。」


「だ、大統領ォォォッ!?」



...一発の核ミサイルから始まり、世界は戦火に包まれた。

その発端は、今となっては分からない。

高度な政治的判断か、ぬきさしならぬ国際情勢があったと言われている。


ともかく、戦火は瞬く間に広がり、すべての国を巻き込み、滅ぼし、

高度に築き上げられた文明は音を立てて崩壊した。


それから、長い年月が過ぎた。

残ったのは荒れ果てた街と、放射能で汚染された大地。

そして放射能により変異した生き物達。

国と言う概念はすでになく、人々は寄り添って過ごす街単位で独自に自治を行っていた。

街が異なれば、ルールも異なる。

そして、街を出れば荒野という無法地帯が広がっていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ