前編8月29日19時
後編に続く
「これ、どうしようかなぁ」
こんばんわ、松です。
昼にうどんしたのでお汁が余ってしまいました。
「刺身の切れ端も今日中にたべちゃいたいし、暑いから火つかいたくないし、あれしよう。」
お米三合を磨いだら残りのお汁400mlを入れて、刺身の切れ端と冷蔵庫をかけて、去ったら萎びた舞茸も出てきたからそれも裂いて炊飯器に入れて、さらに水を三合分の線になるまでいれてスイッチON。
「楽でいいなぁ、炊き込みご飯。
今のうちにお風呂入っちゃおっとー。」
「ふぃー、さっぱりさっぱり。まだ20分あるなぁ、残りのお汁で吸い物でもつくるか。」
お汁だけでは少し濃いので、好みの薄さまで水である程度薄める。豆腐を一センチ角に切り、玉ねぎをスライスしてお汁に入れ、一煮立ちさせ、溶き卵を細く流し入れ、さっとかき混ぜて完成。
ピピー、ピピーピピー。
「お、ご飯が炊けた。
あと5分蒸らせばオッケーだね。」
まったりとご飯を蒸らしている間、バラエティーを見ていると来客があった。
ピンポーン
「ん?誰かな」
ハイハイ今開けますよー。とパタパタと玄関まで音をたてて行き、カチャリと玄関ドアを開けたら。
「はい、どちら様で、しょう…か……」
見慣れている男性がじっと何かを考えているかのように松をみていた。
「あっれー、坂下さん。どうしたんですか?」
「山際、お前何時もそうか?」
「うえっ?」
「何時もドアの向こうを確認せずにドアを開けるのか?」
「何時もではないけど、しょっちゅうです。」
すると、坂下は頭を抱えた。
「お前なぁ、俺だったから良かったものの、不審者だったらどうすんだ。」
「私、合気道7段なので大概勝てます。」
「……………」
「勝てます。」
「いや、うん、わかった。」
「ところで何の御用ですか?」
「あぁ、明日の会議のことで伝えそびれてしまったことがあったから伝えに来た。」
「あら、じゃあ上がってください。
ちょうど夕飯か出来たので良かったら召し上がって下さい。
会社から直接私の家に来たんでしたら、お腹空いてるでしょ?」
「…いいのか?」
「はい。是非」