支配者はトマト伯爵
くだらない設定を全力で書きます。
アクセス数が多かったら連載しようと思っています。
よろしくお願いします。
嫌いな食べ物、
どうしても食べられない物。
それはほとんどの人間に存在するもの。
あってしかたないもの。
しかし、直す努力をしなくてもいいわけではない。
「食べなくても害はない」と好き嫌いを直さない子供。
まさかそれが弱点になるなんて誰も思わなかった。
少なくとも奴がやってくるまでは……
奴の名は『トマト伯爵』。
伯爵はこの地球の生物ではない。
異星人だ。
奴が言うには、『トーマ星』という星から来たらしい。
どうやら宇宙旅行をしていたところ、偶然見つけた青の星『地球』があまりにも綺麗だったため欲しくなり、手にかけたらしい。
何千もの兵と十人の王子が各国にせめていった。
奴はこの世界をわずか1週間で支配下にした。
~日本~
「おい、マジかよ! トマト伯爵だってよ。オレ、トマトだけは食べれないんだよなぁ」
テレビに映るソイツは真っ赤な丸い顔に緑色のマントを羽織って不敵に笑っている。
ソイツはアメリカ大統領の首を片手にこう言った。
「こんにちは、人間のみなさん。ワタシはこれより『トマト嫌い人間抹殺計画』を実行します。最近好き嫌いをする人間が多すぎると聞いています。これはいけない。昔はトマトをオヤツとして食べていたそうじゃないですか。私はそんな時代をもう1度目指します! では、みなさん、ご協力をお願いします」
「そ、そんな……」
携帯電話が視界の端で震えている。
着信アリ
オレは携帯電話を取り、電話に出た。
「寛!? ヤバくねぇか? お前、トマト食べれなかったよな!?」
オレに電話をかけてきたのは『賢治』だ。
オレの親友だ。
そんな賢治に心配をかけるまいとオレは嘘をついた。
「はぁ? トマトなら大好きだぞ。今も丸ごと食ってるし。心配すんなよ、オレは大丈夫だ」
「そうか、良かった」
「うん、心配してくれたんだな。ありがとう」
「またな」
「ああ」
――――ピーンポーン――
インターフォンが鳴った。
オレはめんどくさかったが、なぜか玄関のドアを開けた。
「こんにちは、寛くん。わたしについて来てもらいます。」
そこにはさっきまでテレビの中にいた、トマト伯爵が立っていた。
「皆さん、お願いします」
ソイツがそう言うと、周りにいたトマトの仮面をかぶった奴らがオレを捕らえた。
さっき見た計画が本当ならオレは死ぬ。
でも、1つ疑問が残る。
何故、奴はオレのトマト嫌いを知っている?
そんなことを考えていてももう遅かった。
目の前に1台のトラックがある。
そこにはたくさんの人が詰め込まれていた。
コイツらも捕まったのか。
オレはその中に押し入れられた。
現在、捕獲者8名
トラックがのドアが閉まる。
同時にオレの視界は暗くなった。
どうですか?
感想待ってます。