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元凶と被害者
「うそ?ほんとなの?」
「信不が即否定しない事が答えだろ?まさか気づいてすらなかったのか、ははは!傑作だな!」
「信、おまえあの火の中に行ってこいよそのほうが信不のためだぜ?」
火の中に?確かに昔からむらいはいじめた奴らはゆるさないって言ってたな、私に対しても言ってたのかな?確かに許さないなら私も何か……
「おまえそろそろ黙れ」
低い声が聞こえた、冷え切った殺意のこもった声だった
「狂も私のためを想うなら死のうとか思わないで、警察もそろそろ来る諦めろ、クズ野郎」
「はっ!何がクズ野郎だ、そこの女のほうが!?」
巴投げを決める
「喋るな!」
「失恋女が!!」
「!」
「?」
ウーウー!!
きた!
しゅう
!ライター!?
「燃えろくそ女が!」
しまっ
ボオォォ
「ガソリン掛かってる事忘れたか!?」
「むらい!!」
消防と警察のおかげでお腹に軽い火傷で済んだ
「むらい」
「なに?」
「全部教えてあいつが言って事の意味を」
「知らない方がいい事がこの世に沢山ある」
「それでも知りたいの、お願いむらい」
「……………後悔しないでね?」
「うん」




