ドラゴンの正体
さて、城が目の前にある、入るか、ドラゴンもどこかに行ったぽいし
「門、デカいな、開く?」
「開きますよ」
「えぇ簡単に」
「グリム兄弟、この空間は何?」
「ん?この空間は私達の意思が宿った本の中だ!」
「まさにメルヘンだと思わないかい?」
「…………どうすればここから出られる?」
「まぁ待て、出る分には私達が許可を出せば簡単に出られる」
「それよりも、どうやってここに入ってきたのだ?」
「それは気になっていた!どうやったのだ!確か他にも何人か入って来ている!」
「は?他に?スペナと私以外に?」
「えぇ、ここに召喚しましょうか?」
「お願い」
「少しお待ちを」
そういうと召喚陣?が光を帯びていく、結構綺麗だな
「「「「「!」」」」」
「え、みんな!?」
「「フシン!?」」
「大将!!」
「主人様」
「フシン様!!」
「なんだ、みんな知り合いか?」
「えぇ、そうですよ」
「そうか、ではみんなさん一緒に元の世界にお返ししましょう」
「それはありがたいね、そうだ、外に居たドラゴンについて知っているかな?」
「ふむ、あのドラゴンか、実はな、私達が集めた物語の中に一つだけジャンルが違う本を集めてしまってね、その本のドラゴンだろうね」
「あの本もまた、メルヘンであり、優しさの物語だった、しかしその本はこの世界では私達の力で制御出来ない、そもそもほとんど制御せず自由にしているが」
「その本とは、いったい?」
「この本だ」
「「「「え!?」」」」
「ん?知ってるの?」
「なんだ〜?みんな知ってるのか?」
「当たり前です!!」
「フシン様は旅人なので知らないと思いますので本の内容を簡単にですが説明しますね」
「お願い」
「この絵本は魔道具として作られたドラゴンが自我を持ってしまい人を恨みながら逃げ出し、自由に生きていた数年後にドラゴンの住処に小さな子供が迷い込み死にかけてしまう、ドラゴンは悩んだ末にその子を背中に乗せて近くの村に降り、子供を助けた、しかしその話が魔道具製作者の耳に届きドラゴンは解体、そのままその村の魔道具の素材として使われた。と言うお話です」
「……………私は、バッドエンドはそこまで」
「これは実話を元にした話のようですよ?85年ほど前の話のようです」
「………もし叶うなら、その子供がドラゴンを治した事を願っておこう」
「そうですね」
「でもそんなに有名なの?リフは知らないみたいだけど」
「有名ですよ、多かれ少なかれ魔道具を使う国に関してはこれを教訓にしています、人と同じ、自分で考え、感情を出す、そんな物は人と同じですから」
「…………そうだね」
「あのドラゴンは私達の世界で生き続ける!!」
「その通りだ!悲しみも必要だかね」
「そういえば、君たち本当に何も知らずに入って来たのかい?」
「入って来た?」
「あぁ私達の意思が入った本を開き、それを見たからここに居るはずなんだが」
「「「「?」」」」
「スペナ、本見た?」
「いえ、何も」
「「「「同じく」」」」
「ふむ、おかしいな」




