始まりの前
「ねぇむらい〜?」
「なに」
「一緒にゲームしない?」
「しない」
「え〜なんで!」
そんな会話をしているのは幼馴染である狂愛信である、私が唯一少しだけ信じられる人である、と言ってもドア越しでしか話していない。
「だって狂が勧めてくるのってVRMMOでしょ?」
そう狂が勧めてくるのはこれが初めてではない前にも勧めてきた事がある
前は10分もしなうちにやめた、理由は簡単だ、初心者狩りから逃げたあとナンパにあったからだ。たぶんこれのせいで人間不信が加速した。自分でもよく分かる。
「そう!!」
「うるさい」
「ごめん」
「あ、ごめん」
「ううん気にしてないから。とりあえずえっとゲームしようよ」
とりあえず?え、やりたくないまた前みたいなことがあるかもしれないし。いやでも狂は前あった事知ってるし大丈夫?いやでも信じられない。
「大丈夫だよ勧めたゲームかなり治安いいから!」
「………」
ジト目で狂を見る
「ほんと?」
「うん!」
「……わかった、なんて言うゲーム?」
「Let's believe in a new self、だよ」
「…へー」
「わかった明日からやる」
「やる時は言ってね!」
「なんで?」
「迎えに行くためだよ?」
「いらない、治安いいだったら大丈夫でしょ?」
「……わかった、じゃあゲーム内の名前だけ教えるね?」
「わかった、チュートリアル終わったらフレンド登録しとくね」
「やったー!!」
「じゃあおやすみ」
「あ、うんおやすみ❤️」
「やめて、なんか悪寒がした」
行った?行ったな、よしじゃあ買いに行くか
そう思いながら私は自室のベランダから飛び降りる2階だけど塀に手をつけて着地する一言で言うならパルクールだ。
さて表と違って裏からなら人と会わないですむ。
さぁ買い物も終わったから裏から家に戻ろう塀からベランダへ飛んで行くそれから部屋で明日に備えて寝よう




