表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/23

14 【メインストーリー第3章】ゲームマスターの依頼

メインストーリー第 3 章は王都リベルタスの運営管理局で始まった。


「わざわざお越しいただいて申し訳ありません。GMゲームマスターのエシャロットと申します」


GM とはゲームの広報を行ったり、不正行為を取り締まったりする運営側のプレイヤーである。


このゲームにも何人か GM がおり、中にはアイドルさながらの人気を持つ GM もいる。


「GM がメインストーリーに絡むってどういうことですか」


「ちょっとあなたにしか頼めない要件でして」


(俺にしか頼めない?)


「アウルムの剣はご存じですか?」


「あー、あの増殖バグで話題になった剣ですね」


アウルムの剣は昔最強の武器として実装されたのだが、ある方法で誰でも大量に入手できてしまったのだ。


ゲームバランスが壊れかねないと判断した運営が、アウルムの剣を回収し使用できなくなったので、幻の武器として語り継がれている。


「あの剣が廃棄物処理施設に保管されているので、壊してほしいのです」


「え、データ削除できないんですか?」


「バグで削除できないみたいなんです」


そんなバグ前代未聞すぎる。


「それに、あの剣に微量のマナが宿っているみたいで、モンスターが寄り付くようになってしまったんです」


「そのマナを処理するのに俺の力が必要ということですか?」


「いえ、マナの処理は施設に駐在している魔導士がするので、護衛と剣の破壊をお願いします」


(ん…?)


「剣の破壊に俺の力が必要ということですか?」


「いえ、ただハンマーで砕いてください」


何の変哲もないハンマーを手渡された。


そんな物理的な方法で!?


俺じゃなくてもできるじゃん!!


「パーティが増えて冒険らしくなってきましたわね♡」


ルーナ姫は上機嫌だ。


しょうがない、さっさと終わらせてくるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ