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夜多乃鴉  作者: はりまる
夜廻編
4/21

4話

虚「これで実技試験終わりですか?」


楽「ううん、なんか看破されちゃったから別のやろうかなって思案中」


麓「帰って良いですか」


楽「よし、決めた。全員戦闘配置について」


虚「生徒に向ける殺気じゃないだろ」


楽「実践経験。さっき書いた問題。大切な人を襲っていきます。それを止めてください。この天才から」

目の前から消える先生。目で追えない速度。


初「虚…」


楽「はい、1人目」


虚に拳が降りかかる。


虚「避け…」


目を閉じた瞬間、風圧だけが顔を撫でる。


麓「神童もこの程度か」


片手で受け止める青年…。


楽「お、これ止めた子初めてかな。でも麓はなしって書いてたよね」


麓「こうなるってわかっていたからな」


楽「これが。未来視にも似た能力を持つ天眼の一つだね」


麓「この目見たことあるのか」


楽「だって持ってるからね。僕も」


麓「な…」


麓の体が飛ぶ。


楽「でもさ、手加減していることも目で見えないのならその目は欠陥品かな」


すでに目の前にいるその手は目を狙っていた。


楽「必要無いよね。こんなに弱かったら」


虚「すみません。忘れものです」


風切音は空を切る。


楽「惜しい。普通の人間だったら首チョンパしてたけど」体を捻り、すでに避けていた。


虚「おかしいなぁ。当たると思ったんだけど」


楽「あ、当たってるよ。麓に」



虚「あ…悪い」


胸に一文字切り傷ができる。


落ちながら先生は笑う。


楽「あれは可哀想だねぇ…切れ味いいからなかなか治らないんじゃないかな」


初「漆喰」


楽「ああ、術使ってもいいけど。こっちも使わせてもらうからね」



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