14話
楽「とりあえず、表向きの仕事はこんなもんかな」
虚「裏向きもあるんですか?」
楽「どっちかっていうとこっちが本業になるのかな」
初「あ、妖がどうのって」
楽「そういうこと。基本的に君たちはまだ見ているだけだけど…」
麓「いつになったら交戦して良くなるんですか」
楽「麓は意外と戦闘好きだったりするのかな」
麓「さっさと上に上がりたいだけだ」
楽「あ…そもそもさ、今君たちどういう立ち位置かわかる?」
虚「え?普通に会社員みたいな感じじゃないの」
楽「だよね…特に説明なしで入ったみたいだからね…」
楽はまた、めんどくさそうに喋り始める。
楽「君たちは一番下の階級である甲、一応十干に準えて階級分けされているの。下衆と言われるのが君たちを含めた甲、乙、丙の人たち。ま、所謂生徒みたいな感じでお給料も低め。一般警備員と同じくらい+熟した仕事の分だけ貰えるからその分いいかな。それで中衆と言われて丁、戊、己が一人前で仕事を一人で熟すようになる。もちろん、今3人で回っているから+分は3等分されるからね」
虚「それじゃ先生は中衆なんですか?」
楽「そこ、話の腰を折らない。中衆から妖、化け物と呼ばれるものの相手をするようになる。だけど、妖たちのランクもあるからね。高いランクは上衆と呼ばれる庚、辛、壬で構成されている。仕事は一般警備+海外派遣とかも増える。他の国なども困っていることはあるからね」
初「それじゃ先生は上衆なんだ」
楽「まだ終わってないからね。上衆の上があって仕事量がある程度超えると癸になり、八頭の頭候補になる。ここまでが一般社員的な感じ。一応給料は上がっていくけどね。それで頭候補はとあることをして現頭の過半数が賛同すれば晴れて頭になれる」
麓「先生は頭。そもそも十干のうちに入らないすごい人ってことか」
楽「ピンポーン!そういうこと!」
虚「意外とすごい人だったんだなぁ」
楽「だから凄いって言ったじゃん」
初「10個くらい凄いんだ」
楽「だいぶ差はあるけどね…」
虚「そんで、その階級を上げるにはどうすればいいんですか?」
楽「下衆の間は普通だよ。熟せばいいだけ。衆を上げるときに試験があるくらいだよ。中衆以降は各昇級に試験があるけど。それまで頑張れ」
『各員、緊急配置についてください。鬼が出現しました』