13話
虚「すご、現代技術すご」
楽「右上にあるのが今脱走中の人、顔が合えば自動で照合してくれるから。しっかり周り見てね」
初「はいほー」
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楽「それじゃ僕は上に行くから。みんなは下で」
初「あれ?どうしたんですか?」
楽「紛れ者がいるみたいだから。ちゃんと探しておいてね。見つけた人にお金もらえるからね」
―
楽「困るんだよねぇ。こっちは僕たちでやるって言ったでしょ」
「基本早い者勝ちって決まっているだろう」
楽「そのための通信だろう、これだから鳥頭は…」
「一応、お前の先輩だからな」
楽「年だけじゃない?入った年数も八頭に入ったのも僕よりあとだよね?」
「調子に乗るなよ」
楽「いや、規律違反をしない方がいいと思いますけどね」
「規律なんて破るためにあるようなもんだろう」
楽「頭がこんなんだから鳥頭の人間が増えるんですよ。そろそろご辞退するのがいいんじゃないですかね」
「童が…」
楽「技、使ってもいいですけど、今インカム展開してますからね。証拠になりますからね」
「チッ」
楽「それじゃお邪魔しないようにお願いしますねー。八頭の鳥頭パイセン」
―
虚「女ですか」
楽「そうだねぇ。めんどくさいのは変わりないかなぁ」
初「あ、反応ありました」
楽「初ナイス!」
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初「一般人に術って使っていいんですか」
楽「昏倒させるのが目的だしね、いい夢みてると思うよ」
虚「その術って初が受けたやつだよね。あれって実際どんな術なんだ?」
初「私の時は楽しい時間を過ごしただけだけど…現実と区別付かなくなるから…」
楽「幻術の一種。ま、やりたい放題なんでもできるから」
虚「やりたい放題…」