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2話 ミルさんは吸血鬼!?

「そうかそうか!!!なら今度挙式をあげようか!」


 早速挙式をあげる事について考え始めるミルさんだが......ぐぅー


「あっ.....」


 腹が大分減っている。昨日の夜はバイトが遅くまであり結局なにも食べていないせいもあり腹が鳴りまくる。


「飯がまだだったな。じゃあ飯食べに行くか」


 ついて来い。と言われてミルの後ろをついて行く。


「もう夫婦になったのだからそんな従者みたいに後ろを歩かず妾の横を歩け」


「わかった」


 駆け足でミルの隣に行く。ミルからは甘い匂いがする。とてもいい匂いだ。こんなふうに言うと変態みたいだが。


「むぅ」


「どうした?」


「いやなんでもない」


 そういえばこれからはミルの屋敷で暮らして行くんだよな。別に地球に未練があったとかそう言う事は無いが......

 母さんも父さんも俺の事なんて全く気にしてないしな。


「俺ってさっきの部屋で暮らせばいいのか?」


「別に何処でも良いぞ?妾と一緒の部屋で寝るか?」


 ほーん。それも良くないか?いつでもミルと暮らせるんでしょ?


「じゃあそうする」


「わかった。後ユズキの物を色々揃えないといけないな。飯食べ終わったら街まで繰り出すか」


 ん?街に行くのか?さっきから窓から入ってくる景色は森ばかりなんだが...それも結構遠くまで広がっている感じがする。


「着いたぞー。ここがリビングだ」


 そう言って入った部屋は良くお金持ちの家にありそうなめっちゃ長いテーブルに椅子が何十個も置いてある。


 リビング......?リビングではないよ!絶対!!

 この部屋だけで相当広いんだが!?


「アリア。飯持ってきてくれ」


「了解しました」


「うぉ!!」


 いきなり後ろから女性の声が聞こえてくる。振り返ってみれば俺と同じ黒色の髪を持ったこれまた美女がメイド服姿で立っている。メイド服も日本にあったメイド喫茶とかとは違い余分な装飾のないメイド服だ。


「ユズキ。こいつはアリアだ。この屋敷のメイド長を務めている」


「ユズキ様。アリアでございます」


「アリア。ユズキは妾の夫となる人物だ。丁寧に扱うように」


 ミルがそう言った瞬間にアリアの顔がパァと人間味のない仏頂面だった顔から一気に人間味のある顔に変化した。


「ようやくお嬢様にも春が来たのですね!ユズキ様!私達メイド共が誠心誠意お世話致しますので!!」


 お、おぅ。めっちゃ歓迎されてるよ...


「それでは待っているので飯の用意頼んだぞ」


「はい!」


 アリアさんは駆け足でリビングから出て行った。





「お待たせしました!」


 料理を台に乗せて運んできたアリアさん。

 料理を俺とミルさんの前に並べて行く。やはり朝は軽めの物なのかパンだ。異世界であるこの世界にもパンがあるとは......


「妾のアレもあるか?」


「えぇ。これですね」


 そう言ってアリアさんの前に出されたのは......


「トマトジュース?」


 いやそれにしてはトマトジュースの色が濃い気が......


「これは血液だな」


「え?」


「気づいてなかったんですか?銀髪の生物は吸血鬼の証ですよ?」


 アリアさんがそんな事を言ってくるが知らないよ!!俺1時間も経たずにここに来たんだからね!?





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